●阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。 4回にシェルドン・ノイジー外野手(28)の 2試合連続本塁打で 3点を先取。 5回には森下翔太外野手(23)、大山悠輔内野手(28)、ノイジーの適時打で 3点を追加した。 9回に適時打を放った森下はシリーズ 7打点となり、新人最多記録を更新した。青柳晃洋投手(29)は 4回 2/3を投げ、無失点の粘投。その後、島本浩也投手(30)とつなぎ、 6回から伊藤将司投手(28)が 3回無失点。 9回は桐敷拓馬投手(24)、二死後に岩崎優投手(32)が登板し、胴上げ投手となった。阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。岡田彰布監督(65)は日本一が決まると、 5度宙に舞った。
●最優秀選手はシリーズ14安打を放った近本光司外野手(28)。優秀選手は阪神からノイジー、森下、オリックスは山本由伸投手(25)。敢闘選手はオリックス・紅林弘太郎内野手(21)が選ばれた。
●岡田彰布監督は1985年を振り返り、「ちょうど27歳だったんですけど、前回の日本一の時に…。長かったですね。ハイ。選手でも日本一を達成できて、監督でも日本一を達成できて、幸せだと思います」と話した。
●阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。岩崎優投手は今年 4月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さん(享年28)のユニホームを持って胴上げに参加。24番のユニホームを持ちながら 3度、宙を舞った。

日本シリーズ第 7戦(京セラドーム大阪)が行われた 5日、阪神の本拠地・甲子園球場でパブリックビューイングが開催された。優勝の瞬間、 1万2424人の観客は総立ちで大熱狂。岡田コールが自然発生した。さらに岡田彰布監督の胴上げに合わせて「バンザイコール」が起きた。
●38年ぶりの日本一を達成した阪神が、大阪府内の会場で歓喜のビールかけ。原口は「日本一 ハラグチ パインアメ」と書いたかぶり物をかぶって登場。ヨハン・ミエセス外野手(28)はサンタ帽をかぶって笑顔をみせた。岡田監督が「今日はプロ野球で最後の最後、ビールかけできるのも阪神タイガースだけなので、思いっきり暴れてください」と話すと、選手たちから歓声が上がった。続いて指揮官が「俺自身もまさかこの日が来るとは思ってなかった」と話すと、選手からは総ツッコミも起きた。酒だるの鏡開きに続き、選手会長・近本の「みんなおめでとう! バモス!」の号令でスタート。ナインが大はしゃぎで喜びを分かち合った。平田勝男ヘッドコーチ(64)が中締めした。平田節全開で喜びを爆発させた参謀は最後に「全国の野球ファンのみなさん、おつかれ生です。アサヒスーパードライさん、コマーシャル待ってます。ありがとー!」と絶好調だった。
●プロ野球阪神タイガースが日本シリーズを制して日本一になり、球団を傘下に置く阪急阪神ホールディングスの角和夫会長(74)はコメントを発表した。角氏は「タイガースの2023年の戦いぶりは本当に素晴らしく、多くの人に夢と感動を与えてくれた」と評価した。
●近本光司外野手が 4安打を放って、日本一に貢献。7試合、29打数14安打(打率.483)でMVPに輝き、感謝した。
●耳に届く大歓声が心地いい。中野拓夢内野手(27)が全速力でマウンドへと走った。最後までグラウンドに立ち続けた2023年が最高の形で報われた。 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)からフル稼働。「お祭り男になる」と誓った日本シリーズでも打率.320、5犠打と打線をつないだ。酷暑の 8月は疲労困憊(こんぱい)。重たい体を動かし、グラウンドに向かう。ただ、うだるような暑さの中で、頭はシンプルかつスッキリと。この割り切りが功を奏した。戦い抜くための土台を築いてくれた両親に感謝は尽きない。プロ入り後、母の日は洋服を、父の日はかばんをプレゼントしてきた。でも、やっぱり一番の恩返しは元気にプレーする姿を見せること。日本一の孝行息子は最高の笑顔で頂点に立った。
●森下翔太外野手が 4回に安打を放った。 1回一死二塁の第 1打席ではカウント 1- 2から低めのフォークをハーフスイング。これを球審にスイングとジャッジされて三振に。不服そうにベンチへ戻った。 4回一死で第 2打席では追い込まれながらもインコースの 148キロストレートに反応して左前へ。 6打席ぶりの安打でノイジーの先制3ランにつなげた。森下翔太外野手が 6- 0の 9回に中前適時打を放ってシリーズ通算 7打点目を記録し、日本シリーズの新人記録を塗り替えた。この日 3本目となる安打で近本が生還し、新人新記録となるシリーズ 7打点目を記録。短期決戦にめっぽう強い黄金ルーキーがダメ押しの 1点をもたらし、球史に名を刻んだ。
●木浪聖也内野手(29)が日本シリーズでも大暴れで貢献した。 7試合で打率.400(25打数10安打)と打ちまくり、 5得点。下位から好機を作る今季の虎を象徴する攻撃をみせた。守備でも 7試合を通して無失策。喜んだ。
●青柳晃洋投手は順調な立ち上がり。 1回一死で宗佑磨内野手(27)に右前打を許し、走者を背負ったが、冷静だった。紅林を内角のスライダーで見逃し三振に斬り、4番・森友哉捕手(28)もスライダーで 1ゴロに仕留めた。
●ナニワの街が38年ぶりの歓喜に沸いた! 5日のプロ野球日本シリーズ第 7戦(京セラドーム大阪)で阪神がオリックスとの関西ダービーを制し、1985年以来の日本一に輝いた。大阪・ミナミの道頓堀周辺には勝利の美酒に酔いしれるファンが集結。大阪府警は約1300人を投入する厳戒態勢を敷いたが、試合終了の瞬間からダイブする人が続出。周囲は騒然となった。 9月のリーグ優勝時と同様に、今回もDJポリスが登場し呼びかけたが、制御不能。肩車に乗り周りをはやし立てる若者、阪神のユニホームを着た男、スクール水着を着たファンが続々と飛び込んだ。これを見た大阪府警はボートを出動させ、抑止に努めた。やむ気配がみえない六甲おろしの大合唱。行き交う人とのハイタッチ。夜の道頓堀は阪神ファンの絆で熱く燃えた。
●阪急阪神ホールディングスは 5日、阪神タイガースの日本一記念セールについて発表した。 6日から阪神百貨店梅田本店では全館でスペシャルセール、特別優待を実施、各売り場でご声援感謝福袋を発売する。5000円以上お買い上げの方、先着10万人にステッカーをプレゼントする。阪神電車では各駅長室で優勝記念グッズを発売する。系列ショッピングモール各店舗では日本一翌日から 3日間、Sポイント10倍アップを行う。
●阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。阪神とは〝因縁〟があるケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の公式X(旧ツイッター)はこの日、祝福した。

記事をまとめてみました。

 

※実際の終了時間と異なります。

 

 SMBC日本シリーズ2023<オリックス 1ー 7阪神>◇第 7戦◇阪神 4勝 3敗 0分◇ 5日◇京セラドーム大阪
 阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。 4回にシェルドン・ノイジー外野手の 2試合連続本塁打で 3点を先取。 5回には森下翔太外野手、大山悠輔内野手、ノイジーの適時打で 3点を追加した。 9回に適時打を放った森下はシリーズ 7打点となり、新人最多記録を更新した。青柳晃洋投手は 4回 2/3を投げ、無失点の粘投。その後、島本浩也投手とつなぎ、 6回から伊藤将司投手が 3回無失点。 9回は桐敷拓馬投手、二死後に岩崎優投手が登板し、胴上げ投手となった。


 胴上げされる岡田彰布監督= 京セラドーム大阪
 阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。岡田彰布監督は日本一が決まると、 5度宙に舞った。データBOXは以下の通り。
❶阪神が1985年以来38年ぶり通算 2度目の日本シリーズ制覇。シリーズの優勝ブランクで38年ぶりは中日の53年ぶり(54年→07年)、日本ハムの44年ぶり(62年→06年)に次いで、横浜(現DeNA、60年→98年)と並ぶ 3番目の長さ。現状、日本一から最も遠ざかっている球団は広島で、84年の日本一を最後に39年間優勝がない。
❷ 4勝 3敗(引き分けを含む)でシリーズを制したのは、2013年の楽天(対巨人)以来10年ぶり22度目。阪神は 3勝 3敗となったケースが過去に64年と03年の 2度あり、ともに次戦で敗戦。初めて 4勝 3敗でシリーズ優勝を飾った。
❸66歳シーズンの岡田監督が初優勝。66歳シーズンに日本一に導いた監督は13年の楽天・星野仙一と並ぶ最年長。

 

 阪神が38年ぶり、球団 2度目の日本一に輝いた。 4回にシェルドン・ノイジー外野手の 2試合連続本塁打で 3点を先取。 5回には森下翔太外野手、大山悠輔内野手、ノイジーの適時打で 3点を追加した。 9回に適時打を放った森下はシリーズ 7打点となり、新人最多記録を更新した。青柳晃洋投手は 4回 2/3を投げ、無失点の粘投。その後、島本浩也投手とつなぎ、 6回から伊藤将司投手が 3回無失点。 9回は桐敷拓馬投手、二死後に岩崎優投手が登板し、胴上げ投手となった。最優秀選手はシリーズ14安打を放った近本光司外野手。優秀選手は阪神からノイジー、森下、オリックスは山本由伸投手。敢闘選手はオリックス・紅林弘太郎内野手が選ばれた。主な選手のコメントは以下の通り。

 日本一に輝き、ファンの声援に手を振って応える岡田彰布監督ら= 京セラドーム大阪
◆梅野隆太郎 「優勝が決まる時に 2日間にベンチに入れてもらったことをまずは素直に感謝したい。自分の野球人生でいい方向に変えていけるように」
◆大山悠輔 「 1年間の集大成。チーム一丸となって戦えてよかったです」
◆近本光司 「(マウンドまで)遠いな、俺が行った時には終わってるやろから、ちょっと無理やなと思いながら、でも僕が一番歓声を聞いていた思います」

◆佐藤輝明 「個人的にはまだまだなので来年以降頑張りたいなと思います」
◆森下翔太 「呼吸するのを忘れるような、息を飲むような試合ばかりで、体的にも精神的にもだいぶきつかったですけど、やってて良かったなって思いました」


 故・横田慎太郎さんのユニホームとともに胴上げを終えた岩崎優投手= 京セラドーム大阪
◆ノイジー 「( 4回の本塁打は)何とか前に飛ばして得点につなげたい気持ちで立った。(感触は)アメージング!(最高)」
◆青柳晃洋 「素晴らしいファンの声援があったので、後押しされるように、いいピッチングができたかな」
◆村上頌樹 「良かった部分もありましたし、悪かった部分もあるので。それを生かすのは自分次第」
◆伊藤将司 「(救援登板も)最後やっぱチーム一丸となって、いつでも投げる準備していた」
◆岩崎優 「(故横田慎太郎さんのユニホーム手に胴上げされ)「何とも言い表せない。ホッとしてます、とりあえず。(喜んでくれている?)そう信じてます」

 


 胴上げされる岡田彰布監督= 京セラドーム大阪
 阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。 4回にシェルドン・ノイジー外野手の 2試合連続本塁打で 3点を先取。 5回には森下翔太外野手、大山悠輔内野手、ノイジーの適時打で 3点を追加した。 9回に適時打を放った森下はシリーズ 7打点となり、新人最多記録を更新した。青柳晃洋投手は 4回 2/3を投げ、無失点の粘投。その後、島本浩也投手とつなぎ、 6回から伊藤将司投手が 3回無失点。 9回は桐敷拓馬投手、二死後に岩崎優投手が登板し、胴上げ投手となった。最優秀選手はシリーズ14安打を放った近本光司外野手。優秀選手は阪神からノイジー、森下、オリックスは山本由伸投手。敢闘選手はオリックス・紅林弘太郎内野手が選ばれた。

 日本シリーズ優勝を決め、内閣総理大臣杯を掲げる岡田彰布監督= 京セラドーム大阪
 岡田彰布監督は「昨日( 4日)で 3勝 3敗になったんですけど、今日がプロ野球で最後のゲームだったんで、全国の野球ファンの人が注目していると思うんで、悔いのないゲームをしようということで、その中で、選手が役割を果たして、頑張ってくれた結果が、こういう結果になったと思うんで、本当にありがとうございました」。また1985年を振り返り、「ちょうど27歳だったんですけど、前回の日本一の時に…。長かったですね。ハイ。選手でも日本一を達成できて、監督でも日本一を達成できて、幸せだと思います」と話した。

 


 横田慎太郎さんのユニフォームと共に胴上げされる岩崎優投手= 京セラドーム大阪
 阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。
 岩崎優投手は今年 4月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さん(享年28)のユニホームを持って胴上げに参加。24番のユニホームを持ちながら 3度、宙を舞った左腕にSNSのファンは「横田くんも喜んでるやろな」「うるっときた」などとコメントを寄せた。



 阪神が日本一となり喜ぶ、甲子園球場のパブリックビューイングで試合を観戦する阪神ファン=阪神甲子園球場
 日本シリーズ第 7戦(京セラドーム大阪)が行われた 5日、阪神の本拠地・甲子園球場でパブリックビューイングが開催された。優勝の瞬間、 1万2424人の観客は総立ちで大熱狂。岡田コールが自然発生した。さらに岡田彰布監督の胴上げに合わせて「バンザイコール」が起きた。

 阪神の日本一に沸く甲子園球場=阪神甲子園球場
  9回の守りに入る際には、 7月に脳腫瘍で亡くなった元阪神外野手の横田慎太郎さんの登場曲だった、ゆずの「栄光の架橋」が球場に流れ、虎党は大合唱。最後を締めた抑えの岩崎優投手が横田さんのユニホームを手に胴上げされると今度は「横田コール」が起きた。

 バックスクリーンに「優勝」の文字が現れ歓喜に沸く阪神ファン=阪神甲子園球場
 奈良県から息子とやってきたタレント、中野涼子さん(49)は「私が小 6のとき以来の阪神の日本一を、小 6の息子と一緒に見ることができて幸せです」と話した。

 


 ビールかけでスピーチする岡田彰布監督= 大阪府内の会場
 38年ぶりの日本一を達成した阪神が、大阪府内の会場で歓喜のビールかけ。原口は「日本一 ハラグチ パインアメ」と書いたかぶり物をかぶって登場。ミエセスはサンタ帽をかぶって笑顔をみせた。岡田監督が「 9月の14日に、予行演習は一応やったので、今日は本番のビールかけになりますけど、今日はみんなが主役。誰じゃなしにね、コーチ、選手、スタッフも、全部含めてね、今日はみんなが主役なので。成績は問いません。思い切りね、今日はプロ野球で最後の最後、ビールかけできるのも阪神タイガースだけなので、思いっきり暴れてください」と話すと、選手たちから歓声が上がった。続いて指揮官が「 3月31日にスタートしてね、俺自身もまさかこの日が来るとは思ってなかった」と話すと、選手からは総ツッコミも起きた。酒だるの鏡開きに続き、選手会長・近本の「みんなおめでとう! バモス!」の号令でスタート。ナインが大はしゃぎで喜びを分かち合った。

 阪神のビールかけ= 大阪府内の会場
 38年ぶりの日本一を達成した阪神が、大阪府内の会場で歓喜のビールかけ。阪神・平田勝男ヘッドコーチが中締めした。「みなさん、縁も竹中直人ですが、日もどんぶりくれたところで、中島みゆき(中締め)させていただきます。みんなは岡田監督にやっと追いついた。2連覇してみよう」。平田節全開で喜びを爆発させた参謀は最後に「全国の野球ファンのみなさん、おつかれ生です。アサヒスーパードライさん、コマーシャル待ってます。ありがとー!」と絶好調だった。

 


 阪急阪神ホールディングスの角和夫会長
 プロ野球阪神タイガースが日本シリーズを制して日本一になり、球団を傘下に置く阪急阪神ホールディングスの角和夫会長は「グループの歴史においても輝く功績であって、大変誇らしく思う。チームを鼓舞し、勝利へと導いたファンの熱い声援に対しても感謝を申し上げる」とのコメントを発表した。
 角氏は「59年ぶりの関西ダービーとなり、世間の大きな注目を浴びる中、セ・リーグ王者にふさわしい戦いを繰り広げた。タイガースの2023年の戦いぶりは本当に素晴らしく、多くの人に夢と感動を与えてくれた」と評価した。

 


 記念撮影に臨むMVPなどの受賞者ら左から、大山悠輔内野手、シェルドン・ノイジー内野手、森下翔太外野手、近本光司外野手、オリックス・山本由伸投手、紅林弘太郎内野手=京セラドーム大阪
 近本光司外野手が 4安打を放って、日本一に貢献。7試合、29打数14安打(打率.483)でMVPに輝き、場内インタビューで「一戦一戦全員で戦った、いい試合だったと思います」と笑顔。「38年間、長い間本当にファンのみなさん、応援ありがとうございます」と感謝した。

 

 耳に届く大歓声が心地いい。中野が全速力でマウンドへと走った。最後までグラウンドに立ち続けた2023年が最高の形で報われた。
 「世界一、リーグ優勝、日本一を獲りたいと思っていた。一年でこれだけいい思いをできたのは野球人生の中でもいい財産になりました」

  3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)からフル稼働。「お祭り男になる」と誓った日本シリーズでも打率.320、5犠打と打線をつないだ。
 「やっぱり体的にも一番きつかったのは夏場ですね」


  1回、犠打を決める中野拓夢内野手。日本シリーズでもフルイニング出場で勝利に貢献した=京セラドーム大阪
 酷暑の 8月は疲労困憊(こんぱい)。重たい体を動かし、グラウンドに向かう。ただ、「そこを無理に乗り越えようとせず。『いつかは楽になる』とそこまで考えすぎず野球やってました」。うだるような暑さの中で、頭はシンプルかつスッキリと。この割り切りが功を奏した。
 「けがもなく、何事もなく育ててくれて本当に感謝しています」
 戦い抜くための土台を築いてくれた両親に感謝は尽きない。プロ入り後、母の日は洋服を、父の日はかばんをプレゼントしてきた。でも、やっぱり一番の恩返しは元気にプレーする姿を見せること。「今年だけではなく来年もずっと試合に出続けられるようにもう一回り大きくなりたい」。日本一の孝行息子は最高の笑顔で頂点に立った。

 


  4回一死、左前打を放った森下翔太外野手=京セラドーム大阪
 森下翔太外野手が 4回に安打を放った。 1回一死 2塁の第 1打席ではカウント 1- 2から低めのフォークをハーフスイング。これを球審にスイングとジャッジされて三振に。不服そうにベンチへ戻った。 4回一死で第 2打席では追い込まれながらもインコースの 148キロストレートに反応して左前へ。 6打席ぶりの安打でノイジーの先制3ランにつなげた。

 九回、中前に適時打を放った森下翔太外野手=京セラドーム大阪
 森下翔太外野手が 6- 0の 9回に中前適時打を放ってシリーズ通算 7打点目を記録し、日本シリーズの新人記録を塗り替えた。 9回、先頭の近本がこの日 4安打目となる 1塁内野安打を放って出塁すると、一死 2塁となって背番号1が打席に立つ。 6番手・東の 3球目の 152キロ直球を中前へ。この日 3本目となる安打で近本が生還し、新人新記録となるシリーズ 7打点目を記録。短期決戦にめっぽう強い黄金ルーキーがダメ押しの 1点をもたらし、球史に名を刻んだ。

 


 日本一を決め喜ぶ木浪聖也内野手(中央)と中野拓夢内野手(左)=京セラドーム大阪
 木浪が日本シリーズでも大暴れで貢献した。 7試合で打率.400(25打数10安打)と打ちまくり、 5得点。下位から好機を作る今季の虎を象徴する攻撃をみせた。守備でも 7試合を通して無失策。「チームとしてしっかり活躍できて、最高の形で終えた。最高の 1年になったと思います」と喜んだ。

 


 先発した青柳晃洋投手=京セラドーム大阪
 青柳晃洋投手は順調な立ち上がり。 1回一死で宗に右前打を許し、走者を背負ったが、冷静だった。紅林を内角のスライダーで見逃し三振に斬り、4番・森もスライダーで 1ゴロに仕留めた。

 

 ナニワの街が38年ぶりの歓喜に沸いた!  5日のプロ野球日本シリーズ第 7戦(京セラドーム大阪)で阪神がオリックスとの関西ダービーを制し、1985年以来の日本一に輝いた。大阪・ミナミの道頓堀周辺には勝利の美酒に酔いしれるファンが集結。大阪府警は約1300人を投入する厳戒態勢を敷いたが、試合終了の瞬間からダイブする人が続出。周囲は騒然となった。
 戎橋が揺れた。あと 1球コールから地鳴りのような歓声が鳴り響いた道頓堀。日本一が決まった直後、雄たけびをあげる人や応援歌の六甲おろしを歌う人らでごった返し、道頓堀川に飛び込む人の姿もあった。

 プロ野球阪神の日本一が決まり、道頓堀川に飛び込む男性= 5日午後 9時45分、大阪市中央区
 道頓堀には日本一が近づくにつれて、チケットを取れなかった虎ファン、喜びを分かち合おうとする通行人、何のことか分からない外国人観光客らが集結。この瞬間を納めようとスマホを掲げた。
 大阪府警は約1300人を投入する厳戒態勢を敷き、橋の欄干には近づけないよう警官を配置した。それでも、スロープを下った道頓堀川沿いの遊歩道から飛び込むファンが出現した。

  9月のリーグ優勝時と同様に、今回もDJポリスが登場し「道頓堀川に飛び込む行為は大変危険ですのでおやめください」などと呼びかけたが、制御不能。肩車に乗り周りをはやし立てる若者、阪神のユニホームを着た男、スクール水着を着たファンが続々と飛び込んだ。これを見た大阪府警はボートを出動させ、抑止に努めた。

 優勝に喜び道頓堀に集まった阪神ファンら=5日午後、大阪市中央区
 2003年のリーグ優勝時には、戎橋から約5300人が飛び込んだとされ、 1人が亡くなった。再び優勝した05年は、大阪市が橋に防止壁を設置したこともあり、55人にとどまった。
 奈良県橿原市の20代女性は車の中で観戦し、道頓堀に駆けつけ「生まれた時から阪神ファンで、リーグ優勝も日本一も初めて。最高です」と喜んだ。
 やむ気配がみえない六甲おろしの大合唱。行き交う人とのハイタッチ。夜の道頓堀は阪神ファンの絆で熱く燃えた。

 


 阪神百貨店梅田本店の入るビル=大阪市北区
 阪急阪神ホールディングスは 5日、阪神タイガースの日本一記念セールについて発表した。 6日から阪神百貨店梅田本店では全館でスペシャルセール、特別優待を実施、各売り場でご声援感謝福袋を発売する。5000円以上お買い上げの方、先着10万人にステッカーをプレゼントする。系列の阪急オアシス、イズミヤ、デイリーカナートなどでもセールを行う。阪神電車では各駅長室で優勝記念グッズを発売する。HEPファイブ、ナビオダイニング、阪急三番街など系列ショッピングモール各店舗では日本一翌日から 3日間、Sポイント10倍アップを行う。

 

 阪神が38年ぶり、球団2度目の日本一に輝いた。
 阪神とは〝因縁〟があるケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の公式X(旧ツイッター)はこの日、「祝日本一 ワシからもおめでとーさん」と祝福した。


 道頓堀川で発見されたカーネル・サンダース人形
 阪神が前回日本一に輝いた1985年、熱狂したファンらがカーネル・サンダース人形を大阪市の繁華街・ミナミの道頓堀川に投げ入れた。その後、阪神の成績が長期間落ち込んだため「カーネルの呪い」ともうわさされた。
 投げ込まれた後に行方不明になっていたカーネル人形は2009年に道頓堀川の工事の際に見つかり、引きあげられた。

 


 クライマックスシリーズ・日本シリーズ結果

 


 日本シリーズ優勝チーム

 

 2023年シーズンのチームスローガン『A.R.E.(えーあーるいー)』  チームの最終目標にある『アレ』を目指していく強い想いをビジュアライズに表現いたしました。

 このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められています。

※このスローガン・デザインは2023年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 

 2023年 オープン戦 最終順位表

 

 2023年 交流戦最終順位表

 

 2023年 公式戦最終順位表

 

 

 

 

 

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