9日に国内で報告された「新型コロナウイルス感染者数」が 300人を超え、「緊急事態宣言」解除後の最多を更新した。東京都によると、新たに「新型コロナウイルス感染」が報告された 224人のうち感染経路が不明なのは、ほぼ半数に当たる 104人。重症者はいなかった。東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人報告されたと明らかにした。1日当たりの感染者数では4月17日の206人を上回り、これまでで最多となった。都内の感染者数は 5月25日の「緊急事態宣言」解除後に増加傾向が続き、今月 2日から 7日まで 100人以上で推移。 8日は 7日ぶりの2桁となる75人だった。東京から各地への波及も懸念され、小池百合子知事(67)は「不要不急な他県への移動」を控えるよう都民に呼び掛けている。

記録的な大雨は、「新型コロナウイルス感染症」の影響で苦境にあえいでいた九州有数の温泉地に、壊滅的な打撃を与えた。玖珠川沿いに旅館が並ぶ大分県日田市の天ケ瀬温泉街。夏の行楽シーズン直前に川が氾濫、浸水し、多くは再び休業に追い込まれた。関係者から窮状を訴える声が相次ぐ。天ケ瀬温泉は 678年に湯が湧き出たとされ、別府や湯布院と並び豊後 3大温泉の 1つにも数えられる。青く澄んだ川の両岸に鉄橋やつり橋がかかり、露天風呂が並ぶ風情ある街並みも人気の理由だった。1830年創業の旅館「天龍荘」には 7日朝、氾濫で土砂が流入。泉源から湯を引くポンプも流された。玖珠川は茶色い濁流と化し、川底にある泉源が無事かどうかも確認できない。社長の大庭龍一さん(68)はうなだれる。ペットと泊まれる老舗旅館「本陣」も深刻だ。「新型コロナの影響」で 4月中旬から約 2カ月間休業したが、 7月下旬の連休は予約で満室になっていた。オーナーの大庭清見さん(68)は頭を抱える。天龍荘は「コロナ」による自粛要請を受け、 3月から 4月半ばまで休業。再開後も客足はすぐに戻らなかったが、 6月末から徐々に増え、希望を持ち始めた直後だった。氾濫で鉄橋も流された。地元の旅館組合には、営業を続けるべきか悩む声が続々と寄せられている。組合長の阿部信明さん(60)は汚泥の掃き出し作業が続く通りに視線を向けた。

記録的大雨に襲われた岐阜県で は9日、引き続き雨が降る中、土砂の撤去など復旧作業が続いた。一部では停電や断水も継続。住民の間には疲労感が漂い、復旧作業に必要な人手不足もあらわになった。道路が寸断されて孤立する地区は一部解消したが、自治体の集計ではなお計約 930世帯、計約2300人が孤立状態となっている。岐阜県内では 8日時点で、土砂崩れや冠水で道路が寸断し、高山市と下呂市、郡上市の3市で計約1600世帯、計約4000人が孤立状態にあったが、 3市の集計では 9日午前 8時までに土砂が撤去されるなどした結果、郡上市などで孤立集落が解消された。 600世帯超、約1300人の孤立が続く高山市上宝町。夫、息子と 3人で暮らす70代の女性は途方に暮れていた。飛騨川が氾濫した下呂市萩原町中呂の建築業森保さん(68)は妻と 2人で浸水した作業所の泥かきを進めた。近くの用水路に流木がつまり、高い時で膝まで浸水したといい疲れを見せた。飛騨川と支流の合流地点付近が浸水した白川町では、住民が家の中からぬれた畳やカーペットを屋外に運び出していた。漁業藤井勅美さん(80)は、川岸にある 3階建ての事務所が 2階付近まで水没。土砂災害の大きかった下呂市小坂町長瀬の主婦大林美奈子さん(64)は、避難所に身を寄せていたが今朝、家の様子を見るために帰宅。頭を抱えていた。 9日に孤立が解消した高山市朝日町西洞(にしぼら)地区では、住民が安堵(あんど)の表情を浮かべる一方で、集落の道路が崩壊し、依然元通りにならない生活に落胆の声も聞かれた。無職奥原一子さん(86)は夫に持病があり、体調の急変が心配だった。同地区の農家中野一光さん(66)は、自宅前の道路が氾濫した川にえぐられ肩を落とした。

長野県は 9日、大雨による土砂崩れで国道が通行止めとなり、松本市の上高地の宿泊施設で足止めされていた宿泊客31人全員が無事下山したと明らかにした。県によると、松本市中心部と観光地の上高地を結ぶ国道 158号が通れなくなったことで、客や従業員ら計約 290人が孤立状態に陥っていた。梅雨前線に伴う記録的な豪雨で、熊本県は 9日、新たに心肺停止だった 3人の死亡と、 1人の行方不明を確認したと発表した。九州の死者は計60人、心肺停止 1人、行方不明者は少なくとも13人となった。一方、国土交通省は23県で計 179件の土砂災害を確認したと発表した。菅義偉官房長官は長野、岐阜両県についても激甚災害の指定を検討していることを明らかにした。 4日からの豪雨で、九州では球磨川や筑後川、大分川などが氾濫。熊本県の被害が甚大で、多くの集落で孤立状態が続き、県内の死者は58人、心肺停止 1人、行方不明者10人。県は 9日、入所者14人が死亡した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の10人を含む17人の犠牲者名を公表した。福岡県、大分県では広範囲に浸水被害が出た。岐阜県や長野県でも大雨特別警報が出され、岐阜県では 9日、約2300人が孤立状態となっている。国交省によると、国道は31路線の計69区間が通行止めとなった。

山口県で行方不明の2歳男児を助け出すなど「スーパーボランティア」として知られる尾畠春夫さん(80=大分県)が 9日、浸水被害に遭った同県日田市の天ケ瀬温泉に駆け付けた。温泉旅館の従業員と一緒になって時折笑顔を交えながら、土砂を取り除くなど、復旧作業の手伝いをした。シャベルで土砂をどかして道をつくったり、通路をふさぐ木の破片を持ち上げたりした。尾畠さんは、地震などの被災各地で長年、支援活動を続けてきた。2018年に山口県周防大島町で行方不明となった当時 2歳の男児を見つけ、保護したことで有名になった。

記事をまとめてみました。

 

  9日に国内で報告された「新型コロナウイルス感染者数」が 300人を超え、「緊急事態宣言」解除後の最多を更新した。

 東京都によると、新たに「新型コロナウイルス感染」が報告された 224人のうち感染経路が不明なのは、ほぼ半数に当たる 104人。重症者はいなかった。

 東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人報告されたと明らかにした。1日当たりの感染者数では4月17日の206人を上回り、これまでで最多となった。

 都内の感染者数は 5月25日の「緊急事態宣言」解除後に増加傾向が続き、今月 2日から 7日まで 100人以上で推移。 8日は 7日ぶりの2桁となる75人だった。東京から各地への波及も懸念され、小池百合子知事は「不要不急な他県への移動」を控えるよう都民に呼び掛けている。

 「東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」に出席した小池百合子知事=都庁

 東京都は 9日、「新型コロナウイルス新規感染者」は 224人と発表した。 4月17日の 206人を上回り、最多を更新した。小池百合子知事は「PCR検査数」が増えた影響を理由に挙げながらも、専門家から「それだけではない」と指摘があったと明かし、さらなる警戒を呼び掛けた。今後も「PCR検査数」を増やす方針で、新規感染者がさらに増える可能性も指摘した。

◇   ◇   ◇

 小池氏は都の「新型コロナウイルス対策本部会議」で、新規感染者が 224人にも上った要因などを挙げた。これまで最多の 206人が確認された当時の「PCR検査数」は 919件で、今回は 3倍以上の3400件だったと指摘。「検査すれば(陽性者が)多く出てくるということ」と、検査数の増加による影響を強調した。一方で、専門家から「検査が増えただけではない。より注意が必要」との指摘があったと明かし「さらなる警戒が必要」とした。

 感染経路については「夜の街関連が一定数を占めている。若年層のパーティー、会食による感染もみられる」と報告。新規感染者の82%は30代以下だと明かした。感染経路不明者は約半数の 104人だった。

 東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議を行った後、取材に応じる小池百合子知事=都庁

 小池氏は「若い方が多い。無症状で、自分がかかっていると思っていない方が濃厚接触者として検査を受けると、陽性というケースが多い」と指摘。「できるだけ検査を受け、適切に行動していただくことで、(人に)感染させないことにご協力いただきたい。都外へ出られる方も熱があるといった方は無理せず、お控えいただきたい」と呼び掛けた。また「中には陽性が判明して、連絡取れなくなる方がおられる」と懸念も示した。

 この日、専門家による「新しいモニタリング指標」に基づく分析をもとに、都は現状を評価する会議を開催。分析では、感染状況は「感染が拡大しつつあると思われる」で前週から変わらなかったが、医療提供体制は「態勢強化が必要であると思われる」とし、前週から1段階引き上げた。

 小池氏は都の「コロナ対策本部会議」で、「コロナ感染拡大阻止策」を中心とする3132億円規模の補正予算案の概要についても報告。小池氏は「『PCR実費検査数』は 1日6500件ですが、 1万件までもっていくための拡充策を盛り込んだ」とした上で「陽性者が今後増えることも十分考えられる」との見方を示した。

 

 記録的な大雨は、「新型コロナウイルス感染症」の影響で苦境にあえいでいた九州有数の温泉地に、壊滅的な打撃を与えた。

 玖珠川沿いに旅館が並ぶ大分県日田市の天ケ瀬温泉街。夏の行楽シーズン直前に川が氾濫、浸水し、多くは再び休業に追い込まれた。「予約が増え始め、これからという時だったのに」。関係者から窮状を訴える声が相次ぐ。

 天ケ瀬温泉は 678年に湯が湧き出たとされ、別府や湯布院と並び豊後 3大温泉の 1つにも数えられる。青く澄んだ川の両岸に鉄橋やつり橋がかかり、露天風呂が並ぶ風情ある街並みも人気の理由だった。

 1830年創業の旅館「天龍荘」には 7日朝、氾濫で土砂が流入。泉源から湯を引くポンプも流された。玖珠川は茶色い濁流と化し、川底にある泉源が無事かどうかも確認できない。社長の大庭龍一さんは「湯が出なければ、やっていけない。死活問題だ」とうなだれる。

 天龍荘は「コロナ」による自粛要請を受け、 3月から 4月半ばまで休業。再開後も客足はすぐに戻らなかったが、 6月末から徐々に増え、希望を持ち始めた直後だった。

 悲劇は続く。館内から水が引き、土砂を片付けた後の 7日夜、 2度目の大雨で玖珠川が再び荒れ狂い、さらに背後の裏山から鉄砲水が襲う。 4階の浴場にも汚泥が押し寄せ、浸水の高さは約 120センチ。過去に経験した水害時の約3倍に及んだ。

 ペットと泊まれる老舗旅館「本陣」も深刻だ。「新型コロナの影響」で 4月中旬から約 2カ月間休業したが、 7月下旬の連休は予約で満室になっていた。オーナーの大庭清見さんは「こんな仕打ちを受けるとは」と頭を抱える。

 濁流はロビーや家族風呂、炊事場などがある1階に流れ込み、床は泥で覆われた。これほど大量に入ったのは初めてという。「営業再開がお盆に間に合えば、いや間に合わんな」と険しい表情。

 氾濫で鉄橋も流された。地元の旅館組合には、営業を続けるべきか悩む声が続々と寄せられている。組合長の阿部信明さんは「後継者がいない旅館もあり、気持ちは理解できる。なんとか不安を払拭(ふっしょく)し、にぎわいを取り戻したい」と汚泥の掃き出し作業が続く通りに視線を向けた。

 

 大雨で流れ込んだ土砂に埋まった岐阜県下呂市の家屋=岐阜県下呂市

 記録的大雨に襲われた岐阜県で は9日、引き続き雨が降る中、土砂の撤去など復旧作業が続いた。一部では停電や断水も継続。住民の間には疲労感が漂い、復旧作業に必要な人手不足もあらわになった。道路が寸断されて孤立する地区は一部解消したが、自治体の集計ではなお計約 930世帯、計約2300人が孤立状態となっている。

 岐阜県内では 8日時点で、土砂崩れや冠水で道路が寸断し、高山市と下呂市、郡上市の3市で計約1600世帯、計約4000人が孤立状態にあったが、 3市の集計では 9日午前 8時までに土砂が撤去されるなどした結果、郡上市などで孤立集落が解消された。

  600世帯超、約1300人の孤立が続く高山市上宝町。夫、息子と 3人で暮らす70代の女性は「停電している上、食料を買い出しにも行けない」と途方に暮れていた。

 大雨による土砂が流れ込んだ岐阜県下呂市の家屋=岐阜県下呂市

 飛騨川が氾濫した下呂市萩原町中呂の建築業森保さんは妻と 2人で浸水した作業所の泥かきを進めた。近くの用水路に流木がつまり、高い時で膝まで浸水したといい「作業所にあった木材が水に漬かり、お客さんに使えなくなった。いつまで雨は続くのか」と疲れを見せた。

 飛騨川と支流の合流地点付近が浸水した白川町では、住民が家の中からぬれた畳やカーペットを屋外に運び出していた。漁業藤井勅美さんは、川岸にある 3階建ての事務所が 2階付近まで水没。「観光客に貸すアユ釣りの道具が水に漬かってしまった。消毒液などを置いて『新型コロナウイルス対策』をしていたが、客足が戻るかどうか心配だ」と不安げに話す。

 土砂災害の大きかった下呂市小坂町長瀬の主婦大林美奈子さんは、避難所に身を寄せていたが今朝、家の様子を見るために帰宅。だが「自宅近くの裏山が崩れ、大きな岩がごろごろとしているのを見て、言葉を失った。停電も続いており、後片付けをしようにも1人ではどうしようもない」と頭を抱えていた。

 増水した川に土台をえぐられて崩落した、岐阜県高山市の国道=岐阜県高山市

 豪雨に見舞われた岐阜県では10日も復旧作業が続き、県と高山市、下呂市によると、両市では同日午前 7時ごろまでに孤立状態がすべて解消された。

 両市では大雨による土砂崩れや冠水の影響で道が寸断され、 9日午後 7時時点で計約 240世帯、計約 680人が孤立していた。

 下呂市によると、10日午前6時時点で市内の17世帯23人が中学校の体育館などに避難している。

 10日午前 9時、大雨による増水で削られた岐阜県高山市の道路=岐阜県高山市

  9日に孤立が解消した高山市朝日町西洞(にしぼら)地区では、住民が安堵(あんど)の表情を浮かべる一方で、集落の道路が崩壊し、依然元通りにならない生活に落胆の声も聞かれた。

 無職奥原一子さんは夫に持病があり、体調の急変が心配だった。「孤立が解消し、ようやくいつでも病院に行ける」と胸をなで下ろす。

 同地区の農家中野一光さんは、自宅前の道路が氾濫した川にえぐられた。「川の水があふれたと思ったとたん、道が無くなっていた」と振り返る。車で畑に向かえず、野菜の出荷ができなくなった。「こんなことになるなんて」と肩を落とした。

 

 長野県は 9日、大雨による土砂崩れで国道が通行止めとなり、松本市の上高地の宿泊施設で足止めされていた宿泊客31人全員が無事下山したと明らかにした。道路上の土砂を一部取り除き、歩いて通れるようにした。

 県によると、松本市中心部と観光地の上高地を結ぶ国道 158号が通れなくなったことで、客や従業員ら計約 290人が孤立状態に陥っていた。下山を希望した従業員も同時に下山したという。

  9日午前11時45分、山からの土砂で通行止めになっている、岐阜県高山市の国道 471号での復旧作業=岐阜県

 梅雨前線に伴う記録的な豪雨で、熊本県は 9日、新たに心肺停止だった 3人の死亡と、 1人の行方不明を確認したと発表した。九州の死者は計60人、心肺停止 1人、行方不明者は少なくとも13人となった。

 一方、国土交通省は23県で計 179件の土砂災害を確認したと発表した。菅義偉官房長官は長野、岐阜両県についても激甚災害の指定を検討していることを明らかにした。

  4日からの豪雨で、九州では球磨川や筑後川、大分川などが氾濫。熊本県の被害が甚大で、多くの集落で孤立状態が続き、県内の死者は58人、心肺停止 1人、行方不明者10人。県は 9日、入所者14人が死亡した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の10人を含む17人の犠牲者名を公表した。

 福岡県、大分県では広範囲に浸水被害が出た。岐阜県や長野県でも大雨特別警報が出され、岐阜県では 9日、約2300人が孤立状態となっている。

 国交省によると、国道は31路線の計69区間が通行止めとなった。

  9日午前 8時42分、熊本県津奈木町の土砂崩れ現場で行方不明者を捜索する自衛隊員。左上は大破した車=熊本県

 菅官房長官は記者会見で、安倍晋三首相が熊本など被災地の現地視察を検討していると明らかにした。

 行方不明者は熊本県以外に大分県で 2人、鹿児島県で 1人。このほか、大分県由布市で氾濫した川に 4人乗りの車が流されたとの情報が 8日に寄せられており、この川の周辺では 9日、70人以上が捜索。担当者は「何とか手掛かりを見つけたい」と話した。土砂崩れで男女2人の行方が分かっていない熊本県津奈木町では、自衛隊員らが重機やシャベルで土を掘り起こした。近くの住民は傘を差し、心配そうに見守っていた。

 気象庁は、10日にかけ非常に激しい雨の可能性があるとして、さらなる災害への厳重な警戒を呼び掛けた。これまでの大雨で地盤が緩んでいる土地や増水している河川があり、土砂災害や洪水の危険度が高い状態が各地で続いている。

 

 浸水被害を受けた大分県日田市の天ケ瀬温泉に駆けつけた尾畠春夫さん(右端)=大分県日田市

 山口県で行方不明の2歳男児を助け出すなど「スーパーボランティア」として知られる尾畠春夫さん(大分県)が 9日、浸水被害に遭った同県日田市の天ケ瀬温泉に駆け付けた。温泉旅館の従業員と一緒になって時折笑顔を交えながら、土砂を取り除くなど、復旧作業の手伝いをした。

 浸水被害を受けた大分県日田市の天ケ瀬温泉で、旅館前の土砂を取り除く尾畠春夫さん8右端)ら=大分県日田市

 尾畠さんによると、この日は通行止めの道路を回り道したため、午後になって到着。従業員らがリレー形式で家具を運び出す姿を見つけると、迷うことなくリレーに飛び込んだ。「手伝いましょうか」と声を掛け、シャベルで土砂をどかして道をつくったり、通路をふさぐ木の破片を持ち上げたりした。

 浸水被害を受けた大分県日田市の天ケ瀬温泉で、旅館から家具の運び出しを手伝う尾畠春夫さん(右)=大分県日田市

 尾畠さんは取材に「自分が手伝わせてもらうことで、少しでも被災地の人に前向きな気持ちを持ってもらえたら」と話し、汗を拭った。

 尾畠さんは、地震などの被災各地で長年、支援活動を続けてきた。2018年に山口県周防大島町で行方不明となった当時 2歳の男児を見つけ、保護したことで有名になった。

 浸水被害を受けた大分県日田市の天ケ瀬温泉で、土砂を取り除く尾畠春夫さん=大分県日田市

 

 

 

 

 

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