第58回有馬記念(22日、中山10R、GI、 3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2500メートル、 1着本賞金 2億円=出走16頭) 1番人気のオルフェーヴルが、ケタ違いの強さを見せた。
 単勝 1.6倍に支持された 1番人気オルフェーヴル(牡 5、池江)が後方から豪快にまくり、 8馬身差の圧勝で引退レースを飾った。勝ちタイムは 2分32秒 3。 2着にウインバリアシオン、 3着にゴールドシップが入った。 馬連(4)(6)は 860円、馬単(6)(4)は1020円、 3連複(4)(6)(14)は1420円、 3連単(6)(4)(14)は5240円。(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)
 最後まで、 2着だった。大外から猛然と追い込んだウインバリアシオン(牡 5、松永昌)だったが、オルフェーヴルははるか前にいた。
 有馬記念が行われた22日の中山競馬場には、オルフェーヴルのラストランを一目見ようと、前年比123.3%となる12万4782人が詰め掛けた。
記事をまとめてみました。

 第58回有馬記念(22日、中山10R、GI、 3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2500メートル、 1着本賞金 2億円=出走16頭) 1番人気のオルフェーヴルが、ケタ違いの強さを見せた。 8馬身差の圧勝で昨年の宝塚記念以来となるGI 6勝目を挙げて、見事にラストランを飾った。タイム 2分32秒 3(良)。レース後は引退式が行われ、その日のうちに福島県ノーザンファーム天栄へ移動。来春からは種牡馬となる。
 想像をはるかに超えた結末だった。12万を超えるファンが見守る中、王者オルフェーヴルが 2着馬に 8馬身差をつけて大楽勝。驚愕のパフォーマンスで花道を飾った。
 「オルフェが一番だとアピールしたかったし、自信がありました。オルフェは、世界一強いと思います」。心地よいオルフェ・コールを背に池添騎手が声を弾ませた。
 「呼吸を合わせて走らせました。少し動くのが早いかなと思ったけど、手応えが十分ありましたから。馬を信じて行きました」と池添騎手が会心の騎乗に胸を張った。
 単勝 1.6倍に支持された 1番人気オルフェーヴルが後方から豪快にまくり、 8馬身差の圧勝で引退レースを飾った。勝ちタイムは 2分32秒 3。 2着にウインバリアシオン、 3着にゴールドシップが入った。


有終の美を飾ったオルフェーヴル
 独壇場だ。オルフェーヴル(左手前)はレース史上 2番目の 8馬身差で圧勝。有終の美を飾った

 好天のもと12万4000人の大観衆が詰めかけた中山競馬場。レースはルルーシュがハナに立ち、 2、 3番手にカレンミロティック、ダノンバラードがつける縦長の隊列になった。
 ラストランとなる注目の池添謙一騎手がまたがるオルフェーヴルは、序盤後方から 4番手の位置取りで 1周目の正面スタンド前を通過した。 2番人気ゴールドシップのすぐ後ろにつけて「我慢してくれ、我慢してくれ」と鞍上はスムーズな折り合いだけを気にしていた。
  1周目の正面スタンド前でも掛かることなく、流れに乗った。ハイライトは、 2周目の 3コーナー過ぎ。鞍上が軽く合図を送ると、大外から一気にひとマクリ。 4コーナー先頭から、直線は独壇場だった。鞍上が内ラチ沿いに誘導した後、右ムチを振るって後続をぶっちぎった。
 流れが速くなった 3コーナーから外を回って徐々に前に進出。大歓声の中、直線入り口ではカレンミロティックをとらえて早々と先頭に躍り出る。あとは内ラチ沿いに進路をとり、後続を引き離しにかかる。馬群からようやく抜け出した同期のウインバリアシオンが懸命に追い掛けるが、差は広がるばかり。ゴール手前で手綱を緩められる8馬身差の楽勝。まさに「現役最強馬」のラストランにふさわしい圧巻のパフォーマンスだった。
 誰もが目に焼き付けた最後の疾走にスタンドを埋めたファンは大歓声と拍手で出迎え、新聞や外れ馬券が宙を舞った。ウイニングランでオルフェ、そして池添コールが沸き起こると、手を高くかざして応えた。「オルフェーヴルに出会えて本当に良かった。今まで応援してくれてありがとうございました」。池添騎手は詰めかけたファンにお礼を述べると、目頭に熱いものもこみ上げた。


有馬記念を制したオルフェーヴル
 オルフェーヴルが後続に 8馬身差を付け有馬記念を制した

 レースを振り返って「動いていくのがちょっと早かったけど、手応えは十分だった。後ろから差されることはないと自信を持って 4コーナーを回った。道中は(オルフェーヴルと)まず呼吸を合わせてリズム良く走らせようと。あとは我慢してくれ…。抜け出した後は、もう大丈夫かなと。菊花賞もそうでしたから」。そして「オルフェーヴルは世界一強い馬だと思います。震災の時、 3冠馬になり、皆さんに勇気を与えられた。今日の走りを後の世まで語り継いでください」。海外遠征では外国人ジョッキーに乗り代わるなどつらい経験もした池添騎手は、愛馬と有終の美を飾り、声高く叫んだ。
 オルフェーヴルは一昨年に続いて有馬記念を制し、GIは 6勝目。池江泰寿調教師は「素敵な 3年半でした。悔しい思いもしたけど、今度はオルフェーヴルの子で凱旋門賞へ挑戦したい」と話した。
 最強馬の主戦として、酸いも甘いも味わった。ダービージョッキーという最高の称号を得た後は、「毎日がプレッシャーとの戦い」だった。凱旋門賞は2年連続で乗り替わり…。ヤケ酒では傷ついたプライドを癒やせず、「騎手を辞めよう」と思うこともあった。それでも、今春は相棒の鞍上の座を射止めるべく、仏遠征して武者修行するなど、「すべてはあの馬のため」に、エネルギーを注ぎ込んできた。
 パートナーは主戦の思いに応える圧巻の走りで、GI 6勝目をマーク。有馬記念の 8馬身差は、2003年シンボリクリスエスの 9馬身に次ぐ2番目の大きさ。まだまだ現役でやれる…という声も聞こえてくるが、来年からは種牡馬としての大きな仕事が待っている。
 「これまでの名馬と同じように、オルフェも今の時代を築いた馬。オルフェと凱旋門賞に挑むことはできなかったけど、オルフェの子供で叶えばこれ以上いうことはありません」と池添騎手は新たな夢を見すえる。
 最後はハッピーエンドで幕を閉じた。多くのファンに愛された破天荒な最強馬は、永遠に語り継がれていく。

 馬連(4)(6)は 860円、馬単(6)(4)は1020円、 3連複(4)(6)(14)は1420円、 3連単(6)(4)(14)は5240円。


有馬記念結果
 有馬記念結果(赤文字は、虎ちゃんの推奨馬・JRA-VAN NEXTより)

 最後まで、 2着だった。大外から猛然と追い込んだウインバリアシオンだったが、オルフェーヴルははるか前にいた。
 「最後に差が開いてしまったね」。松永昌師は少し照れ笑い気味にレースを振り返った。その差、8馬身差。岩田も「すごい強い」とライバルを褒めたたえるしかなかった。同期の壁を越えることは、ついにかなわなかった。それでも悲観する必要はない。「完全に立ち直ったね。来年に向けていいレースだった」と、師は前を向いた。岩田も同じ。「この馬も能力があることを確認できた」。屈腱炎による 1年半近くのブランクを乗り越え、今回が復帰2戦目。来春の天皇賞で悲願のGI制覇を目指す。


オルフェーヴルと池添騎手
 第58回有馬記念を制したオルフェーヴルと池添騎手(右端)

 有馬記念が行われた22日の中山競馬場には、オルフェーヴルのラストランを一目見ようと、前年比123.3%となる12万4782人が詰め掛けた。
 売り上げは同105.3%の 454億526万3900円、有馬記念 1レースの売り上げも、同105.4%の 350億8838万7600円と前年を上回った。JRAの小畠薫お客様事業担当理事は「 2年連続で凱旋門賞で 2着したファン投票 1位のオルフェーヴルなどの出走により、多くの皆さまに関心を持っていただけたのではないかと思います」とコメントした。


【オルフェーヴル】
 父ステイゴールド、母オリエンタルアート、母の父メジロマックイーン。栗毛の牡5歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績21戦12勝(うち海外 4戦 2勝)。獲得賞金は15億7621万3000円(うち海外 2億3212万9000円)。重賞は2011年 GIIスプリングS、GI皐月賞、GIダービー、GII神戸新聞杯、GI菊花賞、GI有馬記念、2012年GI宝塚記念、仏 GIIフォワ賞、2013年 GII産経大阪杯、仏 GIIフォワ賞に次いで11勝目。有馬記念は池江泰寿調教師、池添謙一騎手ともに2009年ドリームジャーニー、2011年オルフェーヴルに次いで 3勝目。


【有馬記念アラカルト】
◆有馬記念 2勝馬:1969&70年スピードシンボリ、84&85年シンボリルドルフ、88&90年オグリキャップ、98&99年グラスワンダー、2002&03年シンボリクリスエスに次ぐ 6頭目。
◆ 8馬身差のV:有馬記念では2003年シンボリクリスエスの 9馬身差に次ぐ大きな着差。
◆総獲得賞金:15億7621万3000円(海外を含む)は、テイエムオペラオーの18億3518万9000円に次ぐ歴代 2位。
◆有馬記念勝利後に引退式:2003年シンボリクリスエス、06年ディープインパクトに次いで 3頭目。
◆池江泰寿調教師:有馬記念は2009年ドリームジャーニー、11年オルフェーヴルに次ぐ最多タイの 3勝目。 JRA・GIは10勝目。
◆池添謙一騎手 有馬記念は2009年ドリームジャーニー、11年オルフェーヴルに次ぐ最多タイの 3勝目。 JRA・GIは20勝目。
◆ステイゴールド産駒:有馬記念は2009年ドリームジャーニー、11年オルフェーヴル、12年ゴールドシップに次ぐ 4勝目で 2位。 1位はサンデーサイレンス産駒の 5勝。 JRA・GIは17勝目。
◆母オリエンタルアート産駒:GIはドリームジャーニー 3勝、オルフェーヴル 6勝の計 9勝でダイワメジャー(GI 5勝)、ダイワスカーレット(GI 4勝)の母スカーレットブーケに並ぶ史上 1位= JRAのみ。
◆関西馬のV:2008年ダイワスカーレットから 6連勝。通算では関東馬33勝、関西馬25勝。ちなみに今年は 1着~ 9着まで関西馬。
◆最低配当:馬単(6)(4)1020円、 3連複(4)(6)(14)1420円、 3連単(6)(4)(14)5240円は各式別における有馬記念の最低配当。



 有馬記念 2013 圧勝!オルフェーヴル ラストランで有終V!

 最後まで格好良かったオルフェーヴル。お疲れ様でした。











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