非常に簡潔なまとめがなされていて、
その意思決定過程において、「何」が問題であったのかが明瞭に示された
良質の分析だったと思います。
先輩でもアセスをテーマにされている方がいますが、
研究者を中心とした委員会の提出するアセスと、
それを基にし、行政の側から「検討」を加えたアセスとの内容のズレ、への注目は、
大いに参考になる分析だったのではないかとも思う次第です。
(詳しくないので、アセス研究の際は当然の論点なのかもしれませんね。)
なお、
この委員会が提出するモノと行政が最終的に提出するモノとに
内容的なズレが生じるという点は、
恐らく多くの行政分野に共通するポイントかと思われます。
というのも、私自身、
行政法ゼミで、自治基本条例を扱った際に、
市民委員会最終検討案と、行政からの最終決定版とで、内容のズレ、そこに潜む行政的選好、
への注目の必要性を体感した経験があるところなので。
色々HP拝見しますと、
「飛行場のなど大きな施設は、位置選定は行政内部または地元首長を交えた協議会などで行われ、本格的な影響評価は位置を選定した後になる。そのため環境影響評価によって重大な影響があることがわかっても、もう一度位置選定の段階に後戻りすることは事実上不可能」
という記述もあるように、
環境アセスが、選択肢の検討ではなく、選択肢の権威付けに利用されているという実態のようとも言えよう。