コミュニティ政策学会に加入して数ヶ月が経った。先週末には京都花園大学で開催された京都大会に参加した。深川光耀先生が全体シンポジウムの進行を務められた。全体を見ると、京都における様々で多様な活動主体によるコミュニティ活動に触れることができた。そして、私の修士論文にも影響を及ぼすほどの、気づきと学びがあった。
修士論文の題目を提出するのが明日までとなっており、熟慮を重ねていた。まだ研究途上であるが、この深川先生が執筆された『私発協働のまちづくり』は、私の研究においても非常に重要な書籍である。以下に、私の研究を若干記しておきたいと思う。
今日、従来型コミュニティとして自治会・町内会活動の低下が著しい。その加入率が70%台に低下しているとも言われる。一部では、自治会・町内会を廃止する議論も行われている。それにより、自治会・町内会が活動の裏付け、ないし「住民の代表」としての側面が徐々に弱体化している。
平成の大合併を機に、地域コミュニティ自治のあり方が再考された。それから15年ほどたち、コミュニティ政策の転換点にある。家族のかたちも変わり、就労スタイルも劇的に変化している。これまでのコミュニティのあり方も変わっている。まさに「コミュニティ選択時代」が到来した。コミュニティ選択時代において、従来型コミュニティと新型ないし私発型コミュニティはどのように協働し、そしてネットワークを形成していくのだろうか。