ハンガリー人留学生のCsillaおすすめの映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を視聴しました。視聴後は、感想を英語でCsillaと共有しました。字幕で観ると英国英語が非常に心地よく、英国に戻った気分でした。
この写真は英国研修時にロンドンの帝国戦争博物館にて撮影したものです。作中では、ヒトラーによって仏国、英国がどのように追い詰められていたのか、英国側の状況が切迫感を持って臨場感ある描写で表現されていました。史実と異なる場面も散見されましたが、国家を死守せんとするリーダー、そして民衆の熱量を感じました。
また、戦時におけるリーダーシップを「言葉を武器に変えて」という言葉から学びました。チャーチルもヒトラーも雄弁に語り、民を感化させ鼓舞しました。リーダーの持つ言葉の重さ、力強さを感じると共に、発言に対する責任やその裏にある決意をまさに没入して感じました。
次に「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」を視聴しました。舞台は1970年、ボストン近郊にある名門バートン校。誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。孤独な彼らにはそれぞれに他者に心を開かない理由がある。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、彼らの関係は少しずつ変化してゆく。
古代文明を教えるハナム先生とアンガスが何度も何度もぶつかり、喧嘩して、お互いを知っていく。特に、ハナム先生の「"退屈だ" "無関係だ" と否定しないで、今の時代や自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ。歴史は過去を学ぶだけでなく、いまを説明すること。」という言葉は我々現代人に多くのことを学ばせてくれることでしょう。
そして、朝の4時ごろから迷った末に視聴した「ミセス・ダウト」。離婚によって子供たちと引き離されてしまった売れない役者の男性。最愛の我が子のそばにいたい一心で、特殊メイクで老婦人に変身し、その姿で家政婦として家に潜入する。やがて彼は、その一家にとって不可欠な存在になっていくというもの。
所々でやってくるピンチをどのように乗り越えていくのか、観ながら彼を?彼女を?ぐっと応援したくなる。「家族にはいろんな形があるのよ」のセリフは刺さりました。現代において、仕事や家事、育児などに追われて自分を見失っている人は少なくないでしょう。「何のために生きてるのかな」、「私ってこんなことをするためにこの仕事に就いたわけじゃない」と私も多くの相談を受けたことがあります。綺麗事では解決しないけれど、愛の持つ力を信じたいですね。
さて、「ミセスダウト」を視聴し終えた頃にはもう6時。外が段々と明るくなって、そのまま眠りにつきました。そしてお昼ご飯の前と後で視聴したのが「プリティ・ウーマン」。かなり有名な作品です。対照的な2人なんだけど、どこか似ていて。お互いに惹かれあっていく。最後の結末には、ほっと心癒されました。
懐かしさのある曲。
映画を4本続けて視聴しました。久々に混沌とした世界から離れて孤独に作品と向き合え、劇中の登場人物らに感情移入し、没入する。非常に文化的な時間でした。単に楽しむだけでなく、映画は我々に学びを授け、思考を与えてくれます。そして、多角的な視野を寛容してくれるでしょう。