※本記事に限り画像出典は断りのない限り全て

中日新聞社および中部日本ビルディング。


中日ビルが4月23日(火)に全面開業を果たすことが発表されました。「その2」では、新しい中日ビルについて、ショップ&レストランに入る93店舗の中で私が特にピックアップしたもの、そして開業済みのホテルを含めてさまざまな機能をお伝えしてまいります。


B1…にぎやかなマルシェ。


「栄 森の地下街」に隣接するB1には名古屋市内初出店の店が勢揃い!!大阪のみならず西日本におけるカフェの激戦地、北浜からは〈パンカラト〉。心斎橋のフレンチ〈リュミエール〉のオーナーシェフ、唐渡泰氏のプロデュース店として満を持して名古屋に進出します。上野からは老舗カレー専門店〈デリー〉、三重・津市のカステラ店〈デ カルネロ カステ〉、そして地元名古屋からは今池(千種区)で愛されている天ぷら居酒屋〈天ぷら食堂たもん〉が初のきしめん業態でトライするそうです。このほか岐阜・養老町の肉問屋〈丸明〉、名古屋・新栄町(中区)のあんかけスパ〈ユウゼン〉なども出店します。


​1階…人と情報が行き交う栄の中心。


久屋大通の美しい緑に囲まれたエントランスフロア・1階には米・サンフランシスコ発祥のコーヒーショップ〈ブルーボトルコーヒー〉が名古屋初出店。このほかラグジュアリーホテルのアメニティでもお馴染みの英国のフレグランスブランド〈モルトンブラウン〉、東京・足立区のローファーブランド〈ハルタ〉の直営店などが名古屋ではじめて展開されます。


2階…コミュニケーション&カルチャー。

「文喫 栄」のゾーニング紹介。

大喫茶ホールエリアには162席、約3万冊が用意される。

(出典:日本出版販売株式会社)


道ゆく人や緑をやや見下ろしながらゆったり過ごせる2階フロアには、六本木で話題となった書店〈文喫〉が。入場料を払って半日優雅に寛ぐ贅沢な空間。六本木店・福岡天神店に較べて圧倒的な面積となる370坪という大規模な空間が用意されるそうです。また全国各地の良いものを集めた〈サカエるマルシェ〉、神奈川・葉山町の鉄素材を中心にしたキッチンツール専門店〈クック アンド ダイン ハヤマ〉など個性的なライフスタイル提案型専門店が入ります。


3階…レストラン&コミュニケーション。


3階はレストランフロアとなるようで、三重・伊勢市の精肉店〈豚捨〉のレストラン業態、京都・嵐山の新進気鋭のそば店〈そばしき〉や、地元愛知・三河一色町の鰻専門店〈うなぎの兼光〉など17店が出店。このほか、このフロアに兵庫・西宮に本店がある阪神間屈指のヘアサロン〈フルショウ〉が名古屋・中部初進出を果たします。実はここのサロンは私も10年以上お世話になっていたので、出来れば顔を出してみようかと思っているところです。


中日文化センター&中日ホール。


中日新聞グループのビルということで文化発信機能も付随します。

4階と5階には生涯学習の拠点である中日新聞社が開設している〈中日文化センター〉が「久屋中日ビル」(松坂屋北館向かい)から戻ってきます。同じ5階には「全国物産観光センター」も久屋中日ビルから移転、15道県の情報・特産品の発信をおこなうのだそう。

残念ながら名古屋の演劇の殿堂として長く君臨した「中日劇場」の復活はかないませんが(※中日新聞社が「御園座」の支援に回っているため)、「中日ホール&カンファレンス」として名古屋におけるビジネス・文化の発信拠点として機能することでしょう。中日ドラゴンズ関連の発表等もおこなわれるかもしれませんね。


中日ビルで一夜を過ごせる夢空間。


ホテルには「ドラゴンズルーム」が用意されていて、

観戦とセットにすればより気持ちが昂ぶりますね!!

(出典:ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ)


ビル7階と24階から32階に入る「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」は同グループの宿泊主体型ホテルで最高グレードを誇るライン。ここには中日ドラゴンズのホームグラウンド・バンテリンドーム ナゴヤ(正式名称:ナゴヤドーム)の人工芝が敷き詰められた客室が用意されるなど、ドラファン垂涎の空間も用意されています。


〈THE 7th TERRACE〉からの壮観な景観は、

まさに名古屋のまちに溶け込んだ至高の空間美。


加えて個人的に楽しみなのが7階に設けられるオールデイダイニング〈THE 7th TERRACE〉!!

栄のシンボル・中部電力ミライタワーを愛でながら、美しい久屋大通公園、そしてメーテレ(名古屋テレビ=テレ朝系)が寄贈した噴水「希望の泉」を眼下に……まさに心が洗われるほどの素敵な空気に触れながらの食体験は、きっと永遠に心に残るものになるでしょう。


ホテルからの眺望はこれまでにない最高最上の景観。

ここでプロポーズすれば成功しかないっしょ!!!


まとめ

かつての品の良さと親しみやすさを兼備した大人の憩いの場所から、都内にあってもすっと溶け込んでしまうような都会的な建物へと生まれ変わろうとしている中日ビル。

〈山本屋本店〉や〈サンモリッツ〉、そして「ドラゴンズショップ」があった頃の、かつての中日ビルと異なり、「名古屋」を感じる要素が少ないのは寂しい感じはしますが、いずれテナントミックスは変化するでしょうから、イヤミ半分含みつつそれを楽しみにしながら、今後の推移を見守っていきたいと思います!!


(了)



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