独創性や希望を持った若者との交流は凄く刺激的で楽しいものです。

その中で、特に私が「この子だ!」と決めた相手と一緒に事業を創造できることは、さまざまな意味でワクワクさせられます。

そんな相手に、メッセージを込めたつもりで記します。


やや議論に無理があるのを承知の上で申すと、私はよく事業立案を建物の設計に喩え、意匠設計と構造設計の噛み合わせの最適化をめざすべきだ、と考えています。

意匠設計はその名のごとく全体デザインを担うもので、そもそものアイデアの根源でもあります。そこには私の出る幕ではないので、是非、若い力に担ってもらって、存分に思い通りに進めさせてあげたい。


しかし、「思い通りに進めさせてあげ」るためにこそ、必要なことがあると、私は思うのです。

そこで出てくるのが構造設計で、ここが甘いと簡単に崩れてしまう。皆さんご存知の通り、設計業界においても構造設計のウエイトが年々高まっていて、構造設計者が意匠設計の段階から入るなど、その垣根はやや取り払われつつあります。事業にとっても然りで、せっかく進めるならば盤石なものを用意して、その中でクリエイティビティを発揮して「思い通り」を実現させたいと願うわけです。


ただ、構造設計の「出過ぎ」は意匠設計のサイドから見ればまったく快く思わない面も痛感します。


「俺はこんな事をやりたかったんじゃない!」

「これじゃ俺は操られてるだけだ!」


と思われたところで、しかたないことでしょう。

こちらは構造設計が頭に入ってる中で、それにはみ出す事についてはNOのジャッジを下さざるを得ず、それは特に発想力に長けた聡明な子ほど自由なアイデアをバッサリ否定されている感に陥るでしょうし、要は私から下りてきた素案に沿って粛々と進めるだけ、という悪しき空気感を醸成してしまったことについては、私自身、猛省すべきことです。


もうひとつ私がダメだったのは、あえて相手に寄り添わなかったことにあろうと考えています。相手の自主性を重んじようとする私のやりかただったのですが、相手からすれば投げつけられてあとは放置プレイ、というふうに映ったことでしょう。


その中でどうしても分かって欲しいのは、本当に企画提案からやりたいのであれば、「構造設計」にあたるような事業構想をしっかりと固めた上でやらないと、せっかくのアイデアも単なる「思いつき」に過ぎなくなるよ、ということです。


舞台に「裏方」と「主役」があるように、裏方の仕事は俺がしっかりやるから、パートナーにはいつも舞台のまん真ん中で「観衆の眼」とスポットライトを一身に受けてほしいと。。。


それが、私の唯一無二の願いです。


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