新成人のみなさん、おめでとうございます。


私のふるさとのまち・神戸では兵庫区のノエビアスタジアムで「令和6年 神戸市はたちを祝う会」として開催されます。式典の大きな特徴としては、阪神・淡路大震災発災の時に中央区の吾妻小学校に勤めておられた臼井真先生によって発災2週間後につくられた震災復興への決意を込めた曲「しあわせ運べるように」を歌唱するということ。「亡くなった方々のぶんも 毎日を大切に生きていこう」の節から鎮魂を、そして「傷ついた神戸を もとの姿にもどそう」と自身や周りの被災者を奮い立たせる歌詞が続きます。「しあわせ運べるように」は令和3年の1月17日に市歌に指定。ことしで震災から丸29年ということで20歳のみなさんは震災そのものを知らないわけでありますが、震災で傷つき、そして力強く立ち上がってきた神戸のひとの「こころ」を歌い継いでいます。お祝いムードの中にも厳粛さが漂うというのが例年の神戸の「成人式」であると、神戸市長の久元喜造さんも例年、所感を述べられています。


新成人の生きる世代の未来は、残念ながら決して明るいものとはいえません。

ここまでなんとか均衡を保ってきた世界情勢はより混沌さを増していくことでしょう。ことしの米国大統領選の結果次第では米露関係に変化が生じ、ウクライナ支援の輪が乱れることや中東情勢、そして極東………中国の習近平国家主席は昨年11月、海警局に対して「1ミリも領土は譲らない」と固有の日本領である尖閣諸島周辺における活動を活発化させます。中国にとって尖閣諸島問題はすなわち台湾の実効支配に向けた動きとも考えられ、来年に軍事衝突するのではないかという米軍幹部の証言もあります。われわれ日本人にとって、台湾情勢は決して他人事ではありません。


当のわが国の代表である国会議員は「政治とカネ」問題で逮捕者が出ており、東京地検特捜部の捜査次第では大物の逮捕もあり得るのではないかという識者の見解も出ています。既に二階俊博元幹事長(和歌山3区)や西村康稔前経産相(兵庫9区)など自民党三役・大臣経験者の任意聴取にも踏み切っています。日本の政治家は国内外の情勢にキャッチアップする余裕すらなく、自身の保身に精一杯であるように感じるのは、私だけではないと思います。


そんな中で次代を生きるキーは、異次元の独創性であると私は思います。むろん社会変化の波に抗えるものではない、しかしながら変化著しい現代だからこそ、その変化の流れを捉え、過去に抑制されない発想と行動力で時代の先端を行く。過去に囚われる思考や消極的なアクションについては私がいくらでも叱り飛ばすし、「しがらみ」に打ちひしがれそうになれば、私がいくらでも守り抜いてみせる。しかし根底に流れる日本人のこころや自身の心意気、スピリットは絶対にぶらしてはなるまい。アイデアとしてはどこまでぶっ飛んでも良いが、原点なきアイデアに、私の耳を貸すことはありません。


長らくこの国が培ってきた文化や風習、そしてなにより自分の信じる道や目指す姿そのものを貴び、時の波を捉え、世界へとつづく階段を一歩一歩登っていってくれる逸材になってゆくと、私は信じてやみません。


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