関西3空港のうちのひとつ、神戸市・ポートアイランド沖の神戸空港は関空・伊丹の保護政策から国内線かつ便数、発着時間に厳しい制限をかけられつづけていましたが、ようやく2025年に国際チャーター便の就航開始と1日の発着最大便数が現在の80便/日から最大120便/日に拡大することに伴った増便に備えるために新ターミナルビルの建設が決まり、このほど事業者の選定が終わり、竹中工務店を中心とする企業グループによって手掛けられることが決まりました。


デザインテーマは「海に浮かび、森を感じる」

旧居留地にある洋館をデザインモチーフにしているらしく、陰影を感じる構造が採用されました。

建物は平屋で、すべての便の出発・到着において平面移動のみとなり、より利用しやすいターミナルビルになりそう。


ターミナル内部の出発・到着ロビー。天井が高く木を多用した温かみあるデザインに。
なお使用される木材は地元・兵庫県産のものが使われるそうです。

出発・到着ロビーにはホテルのラウンジのようなレストスペースが設けられるようです。
イメージパースを見る限り凄くオシャレな印象ですね。

展望デッキからは神戸港を行き交う船舶や神戸市中心部の美しいまちなみ、さらに奥に聳える六甲山系の山々を眺めることができます。


つづいて全体図です。


暫定施設ということで現在の旅客ターミナルビルからやや離れたところに設けられます。

現行のターミナルからはバス移動になるとのことです。


新ターミナルとその周辺の平面図です。

エントランスに車寄せが設けられているので都市部からタクシーやリムジンバス、観光バス等は直接新ターミナルに乗り入れできそう。

暫定施設とのことでPBB(ボーディングブリッジ)は設けられず、機内とのトラフィックは乗降場からバスを用います。



事業費は約90億円で、今年中の着工で25年2月竣工、大阪・関西万博開幕前の3月に供用開始というタイムスケジュールとのこと。新ターミナル供用で空港の機能拡大を果たしつつ、さらに5年後に迫り来る国際定期便就航に向けてターミナル増改築もしくは別棟のターミナル新設といった抜本的なハードのテコ入れに進んでいきます。三宮からポートライナーで18分という最高のロケーションを誇る神戸空港の機能強化は、神戸市が「都心・三宮エリア」と位置付ける市中心部にとどまらず、市内全域や近隣自治体を含めた「グレーター神戸」の発展に繋がっていくことでしょう。


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