日本国憲法は米国の「押し付け憲法」と主張する声を聞く。

安倍首相もその一人だ。

はたして、本当に「押し付け」なのだろうか。

マッカーサーを長官とするGHQの統治下で施行された日本国憲法なのだが。

施行の政治的、社会的背景だけで「押し付け」と判断することは出来まい。

判断の根拠となるのはその形成過程にあるはず。

 

GHQ(ここではマッカーサーを中心にした米国)の憲法案について当時の幣原首相の意見が参考になされたという情報もある。

憲法9条の「戦争放棄」とその実現のための「戦力不所持」は幣原氏の提案と言う情報である。

一方、統治するGHQにとっても「戦勝国を背景とする強制、押し付ける形での憲法形成と施行よりも、日本側の意見を加味しつつ形成したものの方が「日本人の心情」に訴えて浸透しやすいと考えても不思議ではない。

特に、天皇問題についても篠原氏や日本人の意見を参考になされたと推察できる。

根拠は米国の思考傾向として、「強制」よりも「協調と合作」と言う形で憲法成立された方が統治がうまくいくと考えるだろうからだ。

この「表面的に日本人による日本人の統治」が将来の米国に利益をもたらす」という「米国型思考」だと推察するのだ。

 

ところで、NHKスペシャルでは、過去に憲法改正が盛り上がった時期があり、改憲主張派の広瀬試案なるものの存在したことを資料と共に紹介している。

内容には「国民の自由と人権を規制し、天皇を首位におく」の主張があり、教育勅語を根拠にした明治憲法の名残的意識が政治の裏側であったことに驚いた。