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80’ 抒情派PUNK「ILL BONE」の血と肉と骨

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抒情派パンク「ILL BONE」とその前身である「造反医学」の、血となり肉となり骨となった文化・思想・時代背景を読み解く

< 40過ぎてから、この元バンドメンバーと酒を飲んだことがある。

痩せ細ったギタリスト はこんな話をしてくれた。

  「テレビで、演歌歌手が刑務所を慰問するという番組が、俺のいた刑務所に持ち込まれたんだよ。どうせ、カラオケでやることになるんだろう、と思ったから、俺、手を上げたんだよ。俺、伴奏やります。それが認められたのよ」

  やつはレッド・ツェッペリンのファンだったが、ジミー・ペイジとは違ってなかなか器用 だった。

 「刑務所では堂々とギターの練習ができるだけで天国だよ。で、ちゃんとやって、テレビも 写していて、放映日を待った。ヤクザの親分なんかとワクワクしながらテレビを観ると、俺、全身、モザイクなのよ。顔だけじゃなく、全身モ ザイク(笑)」

  彼こそ、真のパンクだったといえるのかもしれない。

  彼が中核派に入ってからは、私も散々オルグをされた。やつは、オルグのために私のアパ ートに来ると、まず、私の台所を使うのであった。
 自分で買ってきたひき肉で一人前の焼き蕎麦を作ると、それを食いながら反帝反スタを説く のであった。
  私のメシは?

  メシ食うな、という意味でも、彼こそ、真のパンクだったといえるのかもしれない。>

JUN-K-TEXT Writer JUN NAKADA on the Web
 フリーライターになろう!4
より



国電同時多発ゲリラ事件―Wikipediaより

1985年11月29日午前3時頃、首都圏や大阪府内の計8都府県内各地にある、国鉄及び西武鉄道の計22線区の線路の通信・信号用ケーブルが合計33カ所に渡って切断された。

犯人グループ約120人が同日午前6時45分ごろ総武本線浅草橋駅(東京都台東区)に押しかけ、シャッターを強引にこじ開け構内に侵入、駅施設を破壊し、火炎瓶を投げつけて放火した。これによって同駅は駅舎を破損・焼損し、当日は終日客扱い不能となった。





<とにかく、私はパンクロックをやらにゃいかん。

   私は、サークルではぐれ者になっていたやつに声をかけた。

   「バンドをやろう。とにかく、俺の作ったコード進行を弾いてくれ」
 
これが、知る人だけが知っているバンド、造反医学のスタートだった。

   その男は、のちに中核派による浅草橋駅焼き討ち事件を起こした部隊の先頭に立ち、10 年以上、刑務所に入ることになる。

   諸君、心しておいた方がいい。「放火+政治犯」に対して、この国は容赦しない。>

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