昨日、妻がATMに立ち寄ったところ、

「え、人気ラーメン店の並び?」

と見間違うほどの長蛇の列ができていたそうです。


並んでいるのは、お年寄りの方々。

その横には、ヘルパーさんやご家族が寄り添う姿。

はい、これはもう 年金受給日あるある の風景ですね。


キャッシュレス決済が当たり前になった昨今。

スマホ一つで買い物も支払いも完結する時代ですが、

ある年齢層を超えると、やっぱり「現金が正義」。


「見えるお金じゃないと安心できない」

この感覚、なんとなく分かる気もします。

通帳に印字される数字の安心感は、

デジタル残高では代替できないんでしょうね。


そういえば昔は、

「給料はA銀行、貯金はB銀行、定期はC銀行」



なんて、複数口座持ちが当たり前でした。

銀行の粗品につられて、気づけば通帳が増殖…なんて話もよく聞きます。


ところが最近は、

「銀行は最低限」「あとはネット銀行一択」

という方も増えているそうです。

確かに、管理も楽だし、手続きもシンプル。


そのありがたみを一番感じるのは、

実は 相続のとき なのかもしれません。


銀行一社の相続手続きで、平気で数時間。

1日がかりで回っても、せいぜい3行。

通帳が10冊あった日には…

それだけで、軽く修行僧の気分です。


「お金は分散しておいたほうが安心」

その気持ちも分かりますが、

残された側からすると、

分散しすぎは試練 です。


ATMの行列の話を聞いて、

現金文化と人生の先輩方の知恵、

そして未来の手続き地獄まで想像してしまった昨日。


便利な時代になったからこそ、

「自分がいなくなった後」を

ほんの少しだけ考えておくのも、

立派な思いやりなのかもしれませんね。


…まずは、通帳の数、数えてみようかな。