久しぶりの東京出張。
仕事の出来は…… まあまあ。
「まあまあ」って便利な言葉ですよね。成功でも失敗でもない、あの曖昧ゾーンに逃げ込める魔法のワード。
さて、出張で避けて通れないラスボスといえば——
家族へのお土産選び。
我が家では、私のお土産センスは“壊滅的”と公式認定されています。
お土産ひとつで こんなにもセンスを問われるのか と毎回震えるのですが、妻はさらに条件を付けてくるのです。
■ お土産の条件(妻監修)
・名古屋に売ってないもの
・日持ちするもの(なんと2週間以上)
・個包装
・人数分以上(うちは3つ以上)
・できれば私のセンスが問われないもの
……最後のは私の願望。
新幹線の時間まで あと15分。
心の中ではミッション・インポッシブルの曲が流れ始める中、頼りにしたのはグランスタ東京。
すると、ひときわ目立つ行列が!
東京ミルクチーズ工場。
しかも、
\ グランスタ限定品! /
の文字。
これはもう、並ぶしかない。
時間は気になるけど、限定という言葉には逆らえません。
並び始めると、その横のショーケースに…
ボンボンショコラが可愛い!!
選んでいるマダムお二人がまた楽しそうで、
「あれもいいな…」と心が揺れましたが、
限定の魔力には勝てず、私はチーズ工場の列に専念。
■ 購入したのは…
・グランスタ限定 チェダーチーズサンドパイ
・定番の一番人気商品
条件クリア、限定、人気…
これは“センス壊滅男”の汚名返上のチャンスかもしれない。
駅に着くと、妻がお迎えに来てくれていました。
私は満面のドヤ顔で、こう言いました。
「お土産あるよ(ドヤァ)」
妻の「おっ?」という表情を見た瞬間、
今日の出張で一番の成功は、
この一言だった気がします。
——明日こそ、仕事も“まあまあ”じゃなく“良かった”と言えるように頑張ります。



