ブレーキングは奥が深い | つれづれなるままに、シルビア。
自動車の性能は大雑把に言うと、3つの言葉で表現できます。

【 走る 】 【 曲がる 】 【 止まる 】

いずれも簡単なようで奥が深い、難しい操作です。

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◆ 【 走る 】

「 アクセルを踏むだけなんてカンタン 」 果たしてそうでしょうか ?

ツギハギ、バンピーな路面、すぐ横はガードレール、民家 ( ! )。
タイヤ何本分かラインを外せば、即コースアウト。
バックマーカーのトリッキーな動き。

そんな状態で、たとえ直線でも、アクセルを床まで踏めますか ?

加速 G がどんどん大きくなり、視界が狭まり
脳から麻薬物質が分泌され ・・
同時に恐怖感も倍増。 「 もしかして 」 という不安。

それでも、アクセルを踏むのがカンタンと ??

度胸、気合も大事。 真っすぐ走る技術も必要です。

モナコ GP のオンボード映像を見れば、分かりますよね。
速度域は違えど、根本はそういうコトだと思います。


◆ 【 曲がる 】

これが難しいのは、みなさま承知のことでしょう。

街乗りお散歩の場合ではなく、
いわゆるレーシングスピードでのオハナシです。

これに関しては、何から書けばよいのやら。
沢山思うこと、( 自己流の ) 方法論があり、まとめられません。

この後に書く 「 止まる 」 とも連動してきます。

またの機会に単独枠を設け、ジックリとお話いたしましょう。


◆ 【 止まる 】

今回の記事を書く目的はこれ、「 止まる 」 という動作。
イコールブレーキングというと乱暴ですが、つまりソレです。

専門的なことは、色々なサーキットドラテク教本に書いてあります。
高名なレーシングドライバーの方々が説明されていますので
ウマくなりたい方は、是非ソチラをご覧くださいませ・笑。


今回お話するのは、某サーキット での ( 私なりの ) ブレーキング。

ツギハギだらけのガタガタ、所々無秩序に新しい舗装 ・・・
そういう路面だと考えて下さい。

本当のサーキットでは、●● メーター看板で ガツッ ! とブレーキ。
一気に強めに踏んで制動力を立ち上げ、抜きながら荷重を移動し
ステアを切って云々 ・・ となろうかと思います。

走行会なんてかなり前に参加したっきりなので、忘れちゃいました。


もし某サーキットで同じ走り方をしたらば、一発でアウトです。
即、雑木林かガードレール、民家 ( ! ) に ズドン !! です。


全開ストレート後半付近で、できれば左足でブレーキをチョンチョン。
キャリパーのピストンを出しておいてあげます。

そんな余裕がない場合 ( 私はコッチの方が多い ・汗 ) は、
アクセルを抜いたって構わない。 少しブレーキを踏んでおきます。

タイムはナンボも変わらない ・・ と思います。


いよいよ、コーナー進入のための減速。

一気に ガツッ ! では荒れた路面でタイヤが跳ね、ロックします。
またもや F1 ネタで恐縮ですが、そんな場面もリプレイしていますね。

最初に制動力を立ち上げるということは同じなのですが
ジワッと踏んで、路面の具合を確かめます。
路面のザラザラ感を撫でて確かめる。 そんなイメージです。


そこからググッと踏んで、ギュ ────── ッ とブレーキング。


ペダルの力を緩めながらステアをジワッと切り、G を横方向に移動。
アクセルを開けながらコーナーをクリアし、車体が出口を向いたら全開。

前 ⇒ 横 ⇒ 後 と G を移動させ、船を漕ぐようなイメージ。

ペダルは下から上に、円を描くように踏むイメージです。


擬音やイメージばかりですが、分かりますか ??


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今シーズン開幕戦 ( 某サーキットの ) 「 走行レポート 1.」 にて。

単独アタックで ターン 2 を越え、全開加速。
最高速からのブレーキング。 路面は比較的新しく、フラット。

何気なく、いつもよりブレーキポイントを奥に取りました。

一気にガッと減速 ・・ 減速 ・・・


キ ─────────────── ッ !!!!


あわわ km/h からのフルロック、ターン 3 まで 一直線。

ゆっくりと時間が流れ、コーナーが、ガードレールが近づいてきます。

室内が白い煙と、焦げくさいニオイで充満。


 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


ステアをしっかりと持ち、前を見て、足の力をスッと抜きます。

ちょっと左右に車体が暴れ、すぐにグリップ回復。 事なきを得ました。

まったくパニックにならず、驚くほど冷静でした。
少しだけビックリはしましたが ・汗。


後から路面を見ると ・・ 黒い跡がガッツリと。

タイヤにフラットスポットが出来なかったのは幸いでした。




「 走行レポート 4.」。 第2 スティント でしたでしょうか。


下りアタック時。 高速セクターを全開でクリア。
調子よく中間セクターへ。
ここは “ つなぎ区間 ” とでも言いましょうか。
特に、下りのこのセクター、私はとっても好きだし、得意 ♪

スーパーストレートのエンドで ⑥ ⇒ ⑤。 そのまま 右 ⇒ 左。

次の S字 が大好き。
最近よく書く “ プールサイドシケイン ” です。


ブレーキッ ! 、ミギッ ! 、ヒダリッ ! 、アクセルッ !!


そんなリズムですね。
「 ヒダリッ 」 でケツが跳ねながらクリアするのが、快感 ♪

そのまま 小学校前ストレート。

学校の敷地に差し掛かった辺りで、軽くブレーキをチョイ踏み。
信号手前から、ジワッ と グワッ と ギュ ─── ッ と減速 ( ? )。

でも、その時は乗れていました。
ブレーキのチョイ踏みはせず、ずっと全開。

信号機ギリまで我慢。 一気にブレーキング ! ここはバンピーです。


キッ ! キキッ !! キ ───── ッ !!!


ここも、エンドは ふわわ km/h。
コース幅は ターン 3 よりも狭い。

ちょっとだけ焦りましたが、やはり足の力を抜き、修正舵。
何とか持ち直しました。


ハタから見たらタイシタことないのでしょうけどね。
ちょっとだけ、イヤかなり ( ? ) ビビリました。




クローズドコースなら一発でキメるブレーキングも
様々なリスク要素が介在する某サーキットでは、危機管理を第一に。


基本的なことですが “ かもしれない運転 ” が肝要。

バックマーカーが急にラインチェンジする “ かもしれない ”
脇から一般参加車両がコースインする “ かもしれない ”
ピットレーンにセーフティーカーがいる “ かもしれない ”

路面がハネてロックする “ かもしれない ”
このスピードだと曲がれない “ かもしれない ” ・・・


ブレーキで積極的に G を操れば、より速いドライビングが可能。
しかし一方で、危機管理のためのマージンは残しておくこと。


ブレーキング、というか走りは奥が深いですね。 改めて思います。


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