走行レポート ~ ③ 決意 | つれづれなるままに、シルビア。
目の前を、白いトレノが通り過ぎていきました。

つれづれなるままに、シルビア。 border=

ボンネットは黒。 間違いありません。


「 キタ ────── ッ!! 団長ッ!!! 」


もうすっかり、帰宅モードの私。
迷っていても、帰ると決めたら帰る。 それがポリシーです。
あともう少し、と欲をかいた時に事故は起こります。

でも、目の前には団長のハチロクが。

手には飲みかけのお茶のパックと、火をつけたばかりのタバコ。


「 ああ、どうしよう・・・ 」


オロオロしてしまいました・笑。


「 ヨシッ! 決めた!! 行ったれぇ!!! 」


お茶をグーッと一気に飲み干し、タバコを捨て、
エンジンに火を入れます。
4点を締め、グローブを履き・・ スタートです。

ちなみに団長とは、悪名高き 86軍団・笑、
そして我が協同組合のアタマのこと。
つまり某サーキット現役最速、現在のシリーズチャンプです。


ちょっとオロオロした時間がタイムロスとなってしまいました。
もう全然見当たりません。
まあ、それもそうです・笑。

とにかく、ハチロクを見て上がったテンションを抑えながら
必死に冷静な操作を行い、上まで一気に上っていきます。


上のピット・自販機前に団長が停まっていました。

いつもなら静かに後ろにつけ、「 うぃーっす! 」 と挨拶するのですが・・
この日は私のテンションもかなり上がっていました。
かなりイイ感じで走れていたことも、私をオダたせていました。


「 ハチロク! 団長!! 」
「 ナンなら "下るかい" ?? 」


減速せず、そのままピット前を通過。
アクセルを空吹かしし、少し前まで進み、さらに一吹かし。

そういうこと、絶対ヤッちゃイケナイ相手なのに・・笑。


ハチロクのライトが光りました!


「 キタッ!! さあ、逃げろぉ~~!!! 」


下りピットスタートの場合、工事中相互通行区間を越えてスタートです。

狭くて細かいコーナーが何個か続き、
最後のすり鉢コーナーを越えた右に、某公園ゲートがあります。


私は上りアタック時いつも横着して、このゲートで転回しています。
その前後はクーリング区間として、ほとんど攻め込んでいません。

つまり、この辺はまったくの練習不足なのです。


団長ハチロクのライトがグングン迫ってきます。
狭いコーナーをひとつ越え、ふたつ越え・・
不覚にも少々オーバースピードで進入してしまいました。

「 おっと、ヤベエヤベエ・汗 」

コーナリング中にブレーキを踏み、速度を調整します。
そんな私のミスを、某サーキット現役最速、
シリーズチャンプが見逃すはずがありません。


右・すり鉢コーナーが迫ります。

「 一旦避けて、後ろから追おうか、それとも・・ 」

その一瞬の迷いが勝敗を左右します。
走りに迷いなど禁物。
行くと決めたら行かねばなりません。


バア ───────────── ンッ !!!


けたたましい爆音とともに、団長ハチロクがインを差してきました。
そのまま一気に前に出たハチロクは、
グングンとストレートを加速していきます。

公園ゲートを越え、次の右コーナー。
ブレーキランプが一瞬光ったかどうか??
信じられない速度でコーナーに進入、あっと言う間に抜けていきました。


「 えっ! ええっ!! ナニィ!!! 」


こうなったら、いくらターボパワー全開でも、もう無理。
意表を突かれたヘタレな私では、敵うはずもありません。


「 ああ、あああ ・・・ 」


次の左、その次の戦車道へ到達する頃には、
団長ハチロクの影もカタチもありませんでした。




コーナー2つ3つで見えなくされたことなど、
久しく記憶にゴザイマセン。

走り始めた、まだコゾーの頃以来の屈辱です。


これこそ、正真正銘の "完敗" です ・・・ (>_<)


その後もアクセルを踏み続け必死に後を追いますが
あんなコーナリングを見せられ、すぐに見えなくされ・・
もう、全開で攻める気力など、残っていません。

なんとなく惰性で走っていた私。
前方から団長が走ってきて、すれ違いました。

「 ま、まさか、もう下まで行って来たとか?? 」

いくらナンでも、それはナイでしょう。
いや、あんなコーナリングをする人です。
有り得ない話ではない。


すると前方に、赤いライトをグルグルさせたセーフティーカーが。
ゆっくりとしたペースを作り、走っています。

あまり間隔を空けてもオカシイし、
確か何車身以上か離れると、ペナルティの対象だったかと・笑。
( ベッテルくんが、いつかヤラれていましたね! )

セッカチな我が組合のアタマ、団長のことです。
きっと途中で引き返してきたのでしょうね。


私も引き返し、もう一度上のピットに行ってみましたが、
もう団長の姿はありませんでした。



何だか、急に疲れが襲ってきました。



チンタラとコースを下り、
そのまま真っ直ぐ高速に乗って、家路につきました。

今夜の総走行距離数は 540㌔。
一晩でこんなに走ったのは、本当に久しぶり。
サスガにもう、お腹いっぱいです。


「 あんな走り・・ あれが現役最速か 」
「 自分は絶頂期でも、あんなに走れているのか 」
「 思えば去年は、バトルらしいバトルなどしていない 」
「 もしかして、速いと思っていたのは自分だけ? 」


「 まさか・・ オレ、なんまら遅いとか?? 」


入団希望者の審査も控えています。


「 入団審査とか言って、その場でブチ抜かれたら・・ 」
「 審査どころか、コッチがステッカー剥奪? 」
「 もしかして、某サーキット出禁?? 」


「 そうなったら、引退勧告??? 」


まれに見るほど、マイナス思考の私。
考えがどんどんネガティブ方向に発展していきます。

せっかくシルビアが復活したオメデタイ日なのに
そんな気分でフテ寝してしまいました・・・




ほとんど眠れず翌日、F-86軍団くんに電話。
ある疑問をぶつけてみました。


「 あのさ・・ みんな、あんなに速いの?? 」
「 あの人は特別っす! 訳ワカンナイっすよ!! 」


… ああ、良かった。


「 オレさ、もう辞めた方がいいのかなって・泣 」
「 アリアケさん、大丈夫ですって! 」
「 ・・・ そお?? 」
「 前ね、団長に話したんすよ。 有明さんなまら速いっすよって 」
「 ウンウン・泣 」
「 したっけ、"マジで??" って 」
「 ホウホウ 」
「 最初っから全開で行った方がいいっすよって。 だからじゃナイすか 」


… コイツか ( ̄∇ ̄+)


一気に気持ちが楽になりました。
やっぱり、走りに仲間は大事です・笑。


冷静に振り返ってみれば、まだまだコーナーは攻める余地あり。
そうすれば、ストレートの速度も大きく変わります。

相手と同じことで競ってもショウガナイ。
ハチロク相手に、それもチャンプ相手にコーナリング勝負など、
無謀以外の何物でもありません。


ハチロクには無くて、シルビアが勝っているもの・・


そこに勝負のヒントがあるはずです。

次回以降の課題が見つかりました。
何とか今シーズン中に再挑戦したいですね!!

とにもかくにも、今シーズンも残りわずか。
辞めようかドウシタなど、ウダウダしている暇はありません。

そんな時間があるならガソリンを焚き、走るだけ。
走りこみの数だけ速くなるのは、いつの時代も同じです。


もう一度コゾーの頃に戻って、走りたいと思います。




「 何はともあれ、今日も無事で何より (^0^)/ 」

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