思い出す痛み | つれづれなるままに、シルビア。
走り始めた頃の愛車は、U12ブルーバードでした。
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足回りにマフラーだけの、ほぼノーマル仕様で日々走っていました。

仲間の速さには程遠く、全くついて行けませんでしたが、
それでも夜な夜な走りました。

そんなある日の夜。

いつも通り山に通い、ただひたすら走っていました。

ブレーキによる荷重移動、アクセルでの姿勢コントロール。
そんなモノ、まだ何も分かっていませんでした。

とにかく、オーバースピード気味でコーナーに突っ込めばイイ。
イキオイでも偶然でも、曲がれればソレデOK。

そう、本気で思っていました。

コースには、目一杯攻める場所と、抑えるべき場所があります。
トータルで速ければいいのですから、全てのコーナーを限界ギリギリで攻める必要はありません。

突っ込みはあまり関係なく、立ち上がりを重視する。
出来るだけ長い時間アクセルを踏んでいるようなドライビングが、速い。

そんなことも知りませんでした。

下りのコースが始まったばかりの、演習地に隣接した場所。
コンクリート道路からアスファルトに変わる繋ぎ目があり、車が横にフッ飛ぶほど段差があります。

ここは、「抑える場所」「攻めてはイケナイ場所」です。

このコーナーを過ぎれば長いストレート、その後はほぼ踏みっぱなしですから、
そこで思う存分加速すればいいのです。

でも私は、ここも目一杯攻め込んでいました。

左コーナー、段差を越えて車がアウトへ飛びます。
でも、まだコントロールできる範囲だと思っていました。

かすかに対向車のライトが見えた…ような気がします。

「おっとっと、左車線にもどらなきゃ・汗」

そう思い、ステアを左に…。

記憶はそこで途切れ、次の場面では、雑木林に突っ込んで、タテになったブルーバードの中に閉じ込められていました。

通りがかりの人、先輩方、仲間に助けられ、救急車で病院へ。
そのまま、2ヵ月半の入院です。

詳しい怪我の種類は忘れましたが、グローブも履いていなかったので、左手人差し指の付け根の皮膚が裂け、骨が見えていました。

もちろんメットなんてしている訳もなく、頭蓋骨のヒビが何箇所か、第一頚椎亀裂骨折(一番上の首の骨にヒビ)という結果でした。
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「有明くん、よく生きてたね」

退院時、医者にそう言われました。

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おかげさまで怪我は完治し、後遺症もなく、元気に全開しています・汗。

でも、毎年この時期、寒い冬になると…
首から後頭部にかけて、が痛みます。
特に今年はツライ痛みが続きます。

何日かすると収まるのですが、秋から冬に変わる頃、低気圧が近づいてくると、なまら痛くなります。
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この痛さを感じると、いつも、あのブルーバードでの事故を思い出します。

「何故、まだ走っているのだろう」
「お前は、命が惜しくないのか・怒」

自問自答を繰り返します。

確かに、命は惜しいです。まだまだ、やることは沢山あります。
でも、走りも辞められません。

それは、理屈じゃナイのです。



痛む首を押さえながら、最近、事故のことを思い出しています。