私がいま
ここにいるということには
父と母の存在があった。
父だけでも 母だけでも なく。
父と母も
それぞれに父と母がいてこそ
私の父と母であり
父の父と母にも、
母の父と母にもまた
それぞれに父と母がいてこそ、であり
つながり、つながり、つながり…
誰か一人欠けても この 私に ならない。
そう思って
もう一度、父と母がいて私がいる
そこに戻ったとき
私 という 個体
そのものが 意味 に思えた。
私にいたる道筋の
そして
私から先に続く道筋の
意味
意味そのものなのだから
くまなく
一生懸命に生きるのみ
連綿と続く果てしのないものからのギフトが
私の中にあるのだから
一生懸命に生きるのみだ
そう思った。