夜の散歩 |   REIKO.S「自分らしく生きる」Ⅰ

  REIKO.S「自分らしく生きる」Ⅰ

  私:REIKO が日々の中で感じ思い考え行動した記録
 

日がな一日、原稿と向き合っていたら、体がカチコチになった。
いい天気で外にも行きたかったが、時間的にそうも言っていられない。
真っ赤な太陽が西の空に沈む頃、夫がサッカーから戻ってきた。

夕食を食べたあと、夫が「みんなで散歩に行こう」と言い出した。
普段なら、食後はのんびりする人。何かする、まして「歩く」などとは言わない人が
珍しいことを言うなあと思いつつも・・・。

数日来、私は散歩がしたかった。
でも、仕事もあり、散歩するのを後回しにしてきた。
「散歩に行こう」という夫の言葉で、ふんぎりがつき、
親子三人、夜の土手を散歩した。

すっかり暮れた土手の道。看板には、川には入らない、というようなこと。
その絵が、カッパが溺れてる絵で、思わず首を傾げる。
「カッパちゃんは、溺れないよね?」

かすかに星が見える、飛行機が飛んでる、川が流れている、新しいマンションが建っている
金星と月が夜の空に浮かんでいる、神社があり、お寺があり、風がそよよと吹いている。
夫がいて、息子がいて、私がいて、ぶらぶら歩いて、近所をぐるり。

街灯に新緑が光る。夜の木々の葉も美しい。風、まさに薫風。
15分も歩いただろうか、気持ちがすっかりすっきりリフレッシュできた。
忙しいときこそ、こういう時間が必要だとわかった。
「お父さん、散歩提案ありがとう」