本書は、暴力やネグレクトのような
明確な「毒親」ではなく、
愛情や感謝がある一方で、
なぜか親との関係が苦しい
という曖昧な親子関係を扱った本です。
著者は、問題は親を「良い・悪い」と
裁くことではなく、親との関係が
自分の心や行動にどんな影響を残しているか
を理解することだと説きます。
例えば、成人して実家を離れていても、
転職や結婚など人生の重要な選択をするとき、
「親なら何と言うだろう」
「反対されたら申し訳ない」
と考え、自分の希望を抑えてしまうこと
があります。
これは単なる「親離れできていない状態」
ではありません。
子どもの頃、親の機嫌を察し、
期待に応えることで家庭の平穏を保ってきた経験が、
心の中に「親の目」として残っているからです。
かつて自分を守った生存戦略が、
大人になっても働き続けているのです。
本書ではさらに、親から「されたこと」だけでなく、
安心させてもらえなかった、
気持ちを受け止めてもらえなかった
といった「なかったこと」にも傷が宿る
と指摘します。
そして、自分の感情や希望を確認し、
親との間に適切な「境界線(バウンダリー)」を
築くことを勧めています。
大切なのは、親を憎んだり絶縁したりすることでは
ありません。親に感謝しながら距離を取ることも、
親を理解しながら許さないことも
可能です。
親の価値観ではなく
「自分はどう生きたいのか」
を基準に選択できるようになることこそ、
本書が目指す
「親の目から自由になる」
ということです。
う~ん。
成人したての子供を持つ親として
子供に過度に期待を掛けすぎなかったか、
それ故に私と一緒にいて安心できなかったのか、
といろいろ考えさせられる本でした。
もう親としてすべきことをしましたので、
あとは子供が判断すべきことなので
私が悩んでも仕方ないことですが。(-_-;)
それでは、また。(^_-)
