本書は、唐の第2代皇帝・太宗(李世民)と

臣下たちの政治問答を、

歴史家・呉兢がまとめた「帝王学」の古典です。

 

ちくま学芸文庫版では、指導者の条件、

諫言、人材登用、後継者育成、学問、

刑罰、用兵、守成などを扱う70篇が

精選されています。

 

日本でも源頼朝や徳川家康らが統治の参考にしたとされます。

 

本書の大きな教えは、優れたリーダーほど

自分を過信せず、耳の痛い意見を聞く

ということです。

 

太宗を支えた魏徴は、君主が聡明であるためには

一人の意見に偏らず、

多くの人の声を聞くことが重要だ

と説きました。

 

 現代の会社経営でいえば、

社長の方針に社員が

「それは危険です」

と言える組織をつくり、

その反対意見を意思決定に生かすことに

通じます。

 

もう一つ重要なのが、「創業」と「守成」の

どちらが難しいかという有名な問答です。

 

房玄齢は天下を取る創業が難しいと答え、

魏徴は成功した後に慢心せず国を維持する守成が難しい

と答えました。

 

太宗は創業の苦労は過去のものとして、

今後は皆で守成の難しさに向き合おうとします。 

 

これは企業にも当てはまり、

会社を立ち上げるだけでなく、

成長後も顧客の信頼、人材、品質を維持し、

次世代へ事業を引き継ぐことの難しさを

示しています。

 

さらに、成功すると贅沢や慢心、

側近への依存が生じやすいからこそ、

学び続け、人材を適材適所で登用し、

後継者を育てる必要があります。

 

 「自分が偉くなったときほど、

自分を戒めてくれる人を大切にする」

 

これこそ『貞観政要』の核心であり、

政治だけでなく、企業経営や組織のリーダーにも

時代を超えて通用する教えです。

 
その通りですね。
企業を代々守り続け、
更に次世代に引き継ぐことも難しいことです。
 
それでは、また。(^_-)