本書は、プリンストン大学名誉教授

バートン・マルキールが、

「市場を継続的に予測して勝つことは

極めて難しく、低コストのインデックスファンド

を長期保有することが、多くの投資家にとって

合理的である」と説いた投資の古典です。

1973年の初版以来改訂を重ね、

第13版では暗号資産、NFT、ミーム株なども

取り上げています。

 

 

「ランダム・ウォーク」とは、株価の短期的な

動きは予測困難であるという考え方です。

例えば、チャートを分析して

「昨日上がったから明日も上がる」

と予想しても、公開情報はすぐ株価に

織り込まれるため、安定して利益を上げ続ける

のは難しいとします。

 

プロが運用するアクティブファンドについても、

長期では市場平均を下回るケースが多いことを

データで示し、銘柄選びよりも市場全体を

保有することの有効性を論じています。

また本書は、17世紀のチューリップ・バブルから

ITバブルまで、投資家が「今回は違う」と

熱狂してきた歴史を紹介します。

 

第13版では、SNSで人気が急騰したミーム株や

暗号資産も同じ視点から検討しています。

価格上昇を見ると買いたくなり、暴落すると

売りたくなるという人間の心理こそ投資の

大敵なのです。

そのためマルキールは、幅広く分散された

低コストのインデックスファンドを利用し、

長期的に資産を形成する方法を重視します。

同時に、年齢や収入、リスク許容度によって

株式と債券などの配分を変える

「ライフサイクル投資」も説いています。

 

本書の核心は、

「市場を出し抜こうとするより、

市場全体の成長を味方につけ、

分散・低コスト・長期投資を淡々と続ける」

ことです。

投資では頭の良さ以上に、熱狂や恐怖に

振り回されず、決めた原則を守り続けることが

重要だと教えてくれる一冊です。

 

先日ファンド・マネージャーとお話した時も

言っておられましたが、毎日自分の決めたルールを

根気強く、淡々と守っていくことが大切だ

そうです。

 

それでは、またw。(^_-)