本書は、「会社で常識とされていることが、

本当に成果につながっているのか」

を問い直す経営書です。

 

中心となるのは、ゴールドラット博士の

TOC(制約理論)で、

個々の部署や社員を一律に効率化する

「部分最適」ではなく、

会社全体の成果を阻むボトルネックを見つけ、

そこに経営資源を集中する

「全体最適」

を説いています。

 

例えば、工場で全工程の稼働率を100%にすると、

ボトルネック工程の前に仕掛品が積み上がり、

かえって納期が遅れます。

 

重要なのは、最も処理能力の低い工程に

他の工程を合わせることです。

 

同様に「コストを下げれば利益が増える」

「需要予測を正確にすれば在庫が減る」

「細かく進捗管理すれば納期を守れる」

といった常識も疑うべきだとします。

 

実際に本書では、住宅販売会社の支店が

総務主導の改革によって全国売上1位に

なった事例も紹介されています。

 

さらに、問題が起きた際に犯人探しや

過去の失敗を追及するのではなく、

「問題があるとしたら何か」

「どうすれば解決できるか」

と問い、変えられる未来に集中することが

リーダーの役割だと説きます。

 

マネジメントとは社員を懸命に

働かせることではなく、

組織全体の成果を妨げる制約を発見し、

皆の知恵を引き出して取り除くこと

なのです。

 

会計、生産、在庫、プロジェクト、

問題解決、人事評価までを

「全体最適」

という一本の軸で捉え直すことが、

本書の大きなメッセージです。

 

組織全体の成果を高めるために

それを妨げる制約を発見し

皆の知恵を引き出して取り除くこと、

そして、

変えられる未来に集中することが

大切ですね。

 

それでは、また。(^_-)