本書は、僧侶、思想家、研究者ら多彩な論者が、
パンデミック、戦争、環境問題、格差や分断と
いった現代社会の課題に対し、
仏教の智慧が何を提示できるのか
を考える一冊です。
単なる宗教論ではなく、
「同時代×仏教」という視点から、
仏教を現代を生きるための実践知
として捉えています。
例えばスマナサーラ長老は、
なぜ人間は争うのか
をブッダの教えから
考察します。
争いの根底には、
自分の考えや利益に執着し、
「自分こそ正しい」
とする心があります。
国家間の戦争だけでなく、
家庭や職場で意見が対立した際にも、
相手を変えようとする前に、
自分の怒りや執着を観察することが
平和への第一歩になります。
また中島岳志氏は「利他」を取り上げ、
相手のために良かれと思って行動するだけでなく、
自分の思惑を超えて他者との関係の中から
生まれる利他のあり方を考えます。
さらに横田南嶺氏と藤田一照氏は、
これからの仏教と修行について語り、
ヨンゲ・ミンギュル・リンポチェは
世界的危機の中での瞑想の力を論じています。
瞑想とは現実逃避ではなく、
例えば不安や怒りが生じたとき、
それに即座に反応せず、
「今、自分は怒っている」
と客観的に気づく訓練でもあります。
本書を通じて浮かび上がるのは、
仏教とは苦しみをなくす魔法ではなく、
苦しみがなぜ生まれるのかを見つめ、
執着を手放し、
他者とのつながりの中で生き方を整える智慧だ
ということです。
「なぜ今、仏教なのか」への答えは、
先行きの見えない時代だからこそ、
外の世界を変えるだけでなく、
自らの心を観察し、
慈悲と利他を日常で実践する必要があるからだ
といえます。
確かにそうですね。
先行きの見えない時代だからこそ、
外の世界を変える努力をするのではなく、
自らの心を観察し、
慈悲と利他を日常で実践していく
仏教の教えが必要ですね。
また、お遍路さんに行こう!
それでは、また。(^_-)
