本書は、英語を「知っている」のに
「一度で通じない」という日本人の悩みに対し、
発音を「読む・書く・聞く・話す」に続第5の技能として身につけることを目指した実践書です。
著者の富沢真由美氏は英語発音指導士・英語発音
矯正士として活動し、本書では
「1回で通じる英語」
のための50のポイントを紹介しています。
2日に1項目ずつ取り組むことで、100日間で
無理なく発音を改善する構成です。
特に重要なのは、英語の発音をカタカナの延長
として考えず、口の開き方、唇や舌の位置、
息の使い方まで意識することです。
例えば、日本人が苦手とする「L」と「R」は、
単に「ラ行」として発音するのではなく、
舌の位置や動きを正しく理解する必要があります。
実際、本書を使った学習者からも、
口の開き方や舌の位置を具体的に学べた
との評価があります。
また、単語一つひとつを正しく発音するだけでは、
自然な英語にはなりません。
文章では音の強弱、リズム、イントネーション、
音のつながりなどが重要です。
例えば「What do you want to do?」を一語ずつ
区切って読むのではなく、英語特有のリズムで
音をつなげることで、聞き手に伝わりやすく
なります。
著者の発音指導でも、個々の音から文章での発音、
イントネーション、発声、息づかいまでを
重視しています。
本書の特徴は、KindleからYouTubeや音声配信へ
アクセスし、文字で理解した発音を実際の音で
確認できることです。
発音は知識だけでは上達せず、
「聞く→まねる→自分で発音する→繰り返す」
という習慣が大切です。
完璧なネイティヴ発音そのものを目的にするより、
毎日少しずつ練習し、相手に一度で通じる英語を
身につけることが本書の実践的なメッセージだと
言えます。
