本書は、「所有すること」から

「必要なときに利用すること」

へと価値観が変化する中で、

新たな経済圏である

「シェアリング・エコノミー」

の可能性を解説した一冊です。

 

著者は、インターネットやSNSの普及によって、

人々が見知らぬ相手とも信頼を築き、

モノや空間、時間、スキルを共有できる時代が到来したと述べています。

 

本書では、シェアの仕組みを

「プロダクト・サービス・システム」

「再分配市場」

「協働型ライフスタイル」

の3つに分類しています。

 

例えば、カーシェアリングは車を所有せず

必要な時だけ利用する仕組みであり、

Airbnbは空き部屋を旅行者に貸し出すことで、

遊休資産に新たな価値を生み出しました。

 

また、不要になった衣類や家具を

フリーマーケットアプリで売買することも、

再分配市場の代表例です。

 

さらに、コワーキングスペースやクラウドソーシングでは、

場所や知識、技術を共有することで

新たなビジネスが生まれています。

 

著者は、この流れを支える最大の要素は

「信頼」であると強調しています。

 

利用者同士のレビューや評価システムが安心感を生み、

従来は赤の他人には貸せなかったモノやサービスが

安心して取引できるようになりました。

 

テクノロジーが人と人との信頼を可視化したことが、

シェアリング・エコノミーを急速に発展させたのです。

 

本書は2010年に出版されましたが、

その後、UberやAirbnbをはじめ、

シェアオフィス、

サブスクリプション、

レンタルサービスなどが

世界中に広がり、

その先見性が証明されました。

 

これからの企業は「より多く売る」ことだけでなく、

「いかに共有し、遊休資産を活用するか」

が競争力の源泉になります。

 

個人にとっても、所有へのこだわりを見直し、

必要なものを賢く利用することで、

経済的・環境的にも持続可能な社会づくりに

貢献できることを、本書は示しています。

 
シェアリング・エコノミーの市場に対して
メーカー、特に消耗品のメーカーは
新たなビジネスを模索する時代ですね。
 
それでは、また。(^_-)