本書は、人気作家の 林真理子氏が70代を迎えた実体験をもとに、
「老いを恐れず、人生後半をどう楽しむか」
を語った人生論です。
タイトルは刺激的ですが、内容は決して悲観的ではなく、
「70代は自由と可能性に満ちた特別な時間である」
という前向きなメッセージに貫かれています。
著者は、70代になると体力や記憶力の衰えを感じる一方で、
子育てや仕事の第一線から少し距離を置き、
自分のために時間を使えるようになる
と述べています。
そのため、若い頃と同じ生き方に固執するのではなく、
「できないことは潔く諦め、好きなことに集中する」
ことが大切だと説きます。
例えば、無理なダイエットや若作りに執着するよりも、
自分に似合う服装や心地よい暮らしを楽しむこと
を勧めています。
また、人間関係についても、同世代だけで固まらず
若い世代と交流し、新しい価値観に触れることが
老化防止につながると語っています。
さらに、お金の使い方にも独自の考えを示しています。
高齢になるほど
「いくら残すか」
よりも、
「誰とどのように使うか」
が重要になります。
たとえば後輩や友人との食事では気持ちよくご馳走し、
周囲との良好な関係を築くことが
人生の豊かさにつながると述べています。
健康面では、加齢による変化を受け入れながらも、
外出前に目的を確認する、
忘れ物を防ぐ工夫をするなど、
現実的な対策を勧めています。
老いを嘆くのではなく、
老いと上手に付き合う知恵を身につけることが重要だ
という考えです。
本書は、「人生の終盤が近づいたからこそ、
残された時間をより楽しく、より自分らしく生きる」
という視点を与えてくれます。
特に70代前後の方には、
自分の生き方を見直すきっかけとなる一冊です。
著者は、80代になる前の70代を
「神様からの贈り物」
と捉え、
今この瞬間を大切に生きることの価値を
温かく伝えています。
