英語を話す場合に、助動詞を用いることにより、表現の幅が広がったり、思いの丈や細やかな綾、ニュアンスが表現できます。


ここでは以下の5つに絞りましたので、まずはしっかり使えるようになりましょう。

 

1. 依頼する

 

Will you~?、


Won’t you~?


で、


「~してもらえませんか」


「~しませんか」という 


依頼の意味になります。


Will you please~? 


とするとより丁寧になります。


It would be really appreciated if ~


も丁寧な依頼の表現で、よく使われますね。


Will you write down the agenda of today’s meeting 


on the white board?
 

今日の会議の議題を、ホワイトボードに書いて


いただけますか?

 

2. 許可する


May I ~?、



「~していいですか」、


You may ~?



「(あなたは)~してもいい」


という許可の意味になります。


May にはそのほか、


推量(「~かも知れない」)と、


祈願(「~しますように」)


の二つの意味がありますが、


許可の may が一番よく使われます。


May I sit here?

ここに座ってもいいですか?

You may use this office for the time being.


しばらくの間このオフィスを使ってもいいですよ。

 

3. 勧める、提案する

 

You should ~


で、


「~したほうがいい」の意味です。


You ‘d better ~


は、


「 ~しなさい」という強い表現ですので、例えば上司に対して使わない方がよいでしょう。


It would be better for you to ~


という表現の方が丁寧で一般的で、無難です。


You should call to your client right now.


いますぐクライアントに電話したほうがいいよ。

 

4. 可能性

 

I can~、


You can ~



「~できる」の意味で、


もっとも一般的な用法です。

We can solve this issue of the project easily.


このプロジェクトの問題は、簡単に解決することができる。

Can には、未来形と現在完了形がないので、


その場合は be able to を使います。

We will be able to fix that problem by tomorrow.

明日までには、その問題を解決することができます。

We haven’t been able to find out the cause of the problem.


私たちは現在までその問題の原因を突き止めることができていません。

また can の過去形は could ですが、


現在では can とは独立した1つの助動詞と考えたほうがよく、


can の意味の弱めなニュアンスで


「~できる・~かも知れない」


という意味で用いられます。


また過去形としてよりも、丁寧な表現として用いられることのほうが断然多いです。

Could I use our computer?


あなたのコンピュータを使ってもいいですか?

 

5. 義務

 

I must ~、



「~しなければならない」


の最も一般的な表現です。


Can と be able to と同様、


must には活用形がないので、


過去形は have to (had to) を用います。

We must bring some new ideas to compete with our competitors.


競合他社と戦うために新しいアイデアを持ち寄らないといけない。

He had to finish the work by noon.


昼までに仕事を終えなくてはならなかった。

助動詞のニュアンスをさらに理解するために、こんな例文はいかがですか?

Knowing is not enough; we must apply. 


Willing is not enough; we must do. (ゲーテ)


知ることだけでは充分ではない、それを使わないといけない。


やる気だけでは充分ではない、


実行しないといけない。

We can’t solve problems by using the same 


kind of thinking we used when we created them. (アインシュタイン)


問題を起したときと同じような考え方では、


どんな問題は解決できない。

You can’t lower the mountain, 


so you must raise yourself.


(スキナー、米国の登山家)


山を低くすることはできない。


だから自分を高めなければならない。

You cannot change your destination overnight, 


but you can change your direction overnight.


 (ローン、米国の作家)


目的地は一夜では変えられないが、


進む方向は一夜で変えられる。


いかがでしょうか。


好きな例文を丸暗記しちゃった方がいいでしょうね。


それでは、また。(^_-)