7月9日 呼吸器内科・乳腺内科受診 そして人間ドックのこと | 肺腺がん、時々は乳がん記録

肺腺がん、時々は乳がん記録

1970年生まれ、女性、肺腺がん(2014年3月胸膜播種のためステージ4告知)、ALK陽性。ついでに2015年2月原発性乳がん(粘液癌)の温存手術もし、複合がん認定。病気になっても、病人にならないを目指しています。

もう1か月過ぎてしまいましたが、7月の定期受診の結果、肺がんのアレセンサと乳がんのタモキシフェンは継続となりました。

次回は、8週間後の9月。昨年の9月15日にアレセンサを飲み始めたので、そろそろ1年になろうとしています。

ザーコリが10か月しかもたなかったので、アレセンサもまもなく強制終了になるんではないかとビクビクしているのが正直なところ。

 

さて、7月11日に肺がんが分かってから初めて人間ドックを受けました。

それまでは、海外駐在中も一時帰国の折には年に1回必ず受けていました。

最後に受けた2013年10月15日のX線結果は、「陳旧性病変、肋横角鈍化(左)」の所見で、「年に1回検査をしましょう」判定。

 

それから4カ月半後の2014年2月下旬。自覚症状が全くないまま、左肺胸水が半分を超える貯留で、日本に緊急帰国となったのでした。

 

今回、あえて同じ病院の人間ドックを受けました。どんな反応が返ってくるのかと思って。

事前に記入する質問表には、もちろん、肺がんと乳がんが判明した時期と、現在治療中であることを書いています。

 

別室に呼ばれることもなく、さくさくと検査が進みます。

腹部エコーの時に、検査技師さんが「随分と間があいてしまいましたね」と一言。

私「前回受けてから4か月後に胸水が分かって、肺がんの治療が始まったのでそれどころじゃなかったんですよ」と無感情に返したら、無言。。。そりゃ、返しようがないですね。。。

 

そして、ここの人間ドックは検査終了後1,2時間あけて、医師から速報をフィードバックしてもらいます。

まるで、なにごともなかったようなフィードバックが返ってきて(ちなみにX線の判定は問題なし)、医師が話を終わらせようとしたので、さすがに意見を言わざるを得ませんでした。

 

前回受診後4か月で胸水が判明し、緊急帰国して、治療が始まった。前回のX線の評価は適切だと思うのか。家族にはがんの経歴があり、父は肺がんで死んでいる。質問票でそれは分かっているはず。かつ、私が海外勤務中であることを鑑み、より慎重な判定を出すべきではなかったのではないか。肺がんが分かった時、人間ドックを受けていたのになぜという怒り、そして、何をするすべなく帰国させられてしまったくやしさは分かるか、とつめよってみました。

 

医師の反応。自分は循環器の医師なので、肺のことは分からないが、年齢やたばこの習慣がないことを鑑み、要再検査にしなかったのだ。この条件で、CTをとることはおすすめしないはずと言うばかり。

 

らちがあかんと切り上げざるをえませんでした。

 

人間ドックってちょろい商売だなと強く思いました。評価がされない仕組みになっていますよね。

なぜなら、診断が失敗しても、(訴訟をのぞいて)患者は戻ってこないだけだから、診断結果の正確性を病院は評価できない。杉並区で見逃しがあって、40台の女性が肺がんであっという間になくなってしまう事件がありましたね(私は怒り心頭しましたけど)。「公的健診」なら、最悪のケースでは、第三者(この場合杉並区)が評価をしますが、個人の人間ドックでは「見逃し」の評価は誰がしてくれるのでしょう。。。

 

というわけで、わたしは「自己評価」をこの病院に求めようと思っています。書面で質問状を送ろうかな。

 

①X線はどういう専門性を持つ、誰が評価をしたのか。

②所見があったにもかかわらず、「年に1回検査しましょう」判定が適切だったと本気で思っているか。何に基づき判断したのか。

③今回のケースを鑑み、判断基準や体制を見直すつもりはあるのか、ないのか。

 

悪友は手っ取り早く訴えろといいますが、訴えても、治るわけでもないしな。。。

人間ドックに関しては、こんな感じでずっとモヤモヤです。