その後、改めて上司のところに迷惑をかけたことを詫びに行くと「どうだ?体調は。元気そうだな!」と言われた。これでまた一瞬で心が凍った。
心配はしてくれているのだろうと推察するが、毎度のことながら言葉のチョイスが如何と思う。上司が先に「元気そうだ」と言えば、体調のことを説明しにくいことこの上ない。「見た目は元気そうかもしれませんが、体調はあまり良くないですよ」とピシャリと言ったが、私みたいに言えるタイプばかりではないだろう。当たり前だが部下の口からしっかり体調や治療について聞き出すべきだと、自分の上司と対峙して改めて思う。
具合悪そうな風貌で行けば周りにも気を遣わせると思い、しっかりメイクをして明るい装いで出社しているのだが、いっそのこと病人風情で一度出社してみようかと思った。(しないけれど)
会社からの帰り道、体力も尽き歩くのさえしんどい体調の中、朝の上司の第一声が頭に響いてくる。いたたまれない。