月イチの診察ではまず採血に向かう。

待合には毎度20〜30人くらいが居て、番号が近くなると採血室に呼ばれる。更に自分の番号が来ると採血台に移動するわけだが、待合室では年配の方達が「ワタシ、血が出にくくて」「ワタシもなんですよー」という会話をしていて、採血台でも担当の看護師に「血管が細くて」とか「いつも血が出てこないんですよね」などとそこかしこで伝えている。1日に何度も同じセリフを聞く看護師も慣れたもので「そうなんですねー」とサクッと対応している。

以前も書いたが私は抗がん剤以後本当に血が取れなくなり採血恐怖症になっている。毎度色んな工夫を(朝から白湯をたくさん飲んだり脇をホッカイロで温めるなど)して臨んでいるのだが、事前に「血が取りにくいと思います」と言ってもきっと意味を為さないのだろうなぁと最近になって思うようになった。

やってみて血が出てこないようであれば、挿し直したり人を変えたり腕を下げて立たされたり色々対処してくれるから、それでいいのだろうと思っている。