がん罹患が発覚した後輩と話していると、自分が受けてきた治療法を振り返る機会にもなる。私が受けたのは、抗がん剤投与"2週間おきに8クール"の「dense-dense療法」というものだということは知っていたが、それが「抗がん剤投与期間を狭めて治療効果を上げるためのもの」だとも、「再発リスクが高い人が対象」だとも知らなかった。※実際に私はリンパへの転移が4個以上ある転移ハイリスク者

毎度抗がん剤投与の後には白血球を増やすための「ジーラスタ」というお高い筋肉注射を打っていたが、それもドーズテンズ治療の一環だという認識もなかった。投与期間が短いから血液の毒性が高まり副作用も色々あるらしい。実際に私は貧血もあり、薬剤性肺炎にもなった。

後輩が選んだ大きながん専門病院では、ドーズテンズ療法はそもそも行っていないらしい。私は2週に1度だと抗がん剤期間が短くなるからラッキー!くらいに捉えていたが、どうりでまぁまぁしんどかったわけだ、笑。

後輩と話していて感じるのは、やはりがん治療というのはひとりひとりの状況を踏まえて全く別の治療になるということだ。これから闘病が始まる後輩にも踏ん張って乗り越えてもらいたい。がん発覚から1年後には、ある程度普通の生活が出来ている私が希望になれば、と思う。