私の目下の目標は「目の前の10年を丁寧に楽しく生きる」だが、父の闘病を間近で見て尚更その想いを強くしている。

食道楽で旅行好きな父は入院してからも「〜に行きたい」「〜を食べたい」との希望を抱いて闘病している。気力があるのは良いことなのだが、食事制限があったり食欲が無かったり、歩くことも困難な今、旅行に行くことも厳しい状況にある。

元気なときには実現可能なこととして「そのうち行こう」「いつか食べてみよう」と思っていても、ある日突然それが出来なくなるかもしれないのだ。父の願いが叶うことを願っているが、父の闘病の教えとして私は「何事も先延ばしにせず後悔しないようにやる/やり切る」ことを心に刻んだ。これもまた親からの学びだと受け止めている。