会社などで久しぶりに顔を合わせた人と挨拶をすると、私の病気のことを知っていて「その後どうですか?」「大丈夫ですか?」などと声をかけられることがある。ほとんどの人は聞きにくそうに、何て声をかけたらいいのかといった様相だ。中には「大丈夫で…」と言いかけて言葉を飲み込む人もいる。きっと、「大丈夫ですか?」は掛ける言葉として適してないと思い直しているんだと思う。言われる本人としてはどんな言葉でも気にしないのだけど、私が逆の立場でも気を遣うだろうから気持ちは理解できる。

体調や治療具合をイチから説明してるとキリがないので「一進一退ですが、それなりに元気ですよ!」と笑顔で答えるようにしている。身体がどんなにダルくても、仕事を続けると決めた以上はツラそうにはしていたくない。体調が良くない日はワンフロア上への階段を登る体力もなくて、会社でもエレベーターを使ったりするけど、それもまた数ある工夫と妥協のひとつ。