最初の4クール。

 

診察後、診察室の外で看護師さん立会いの下、吐き気止めの錠剤を飲んでから化学療法室へ向かう。

※アプレピタントカプセル

 

化学療法室に着いたら体重を測り、酸素飽和濃度を計測し、この2週間の体調記録シートを渡す。

 

ベッドかリクライニングチェアのどちらかに案内され治療開始。私は8回中、6回ベットだったな。圧倒的にリクライニングチェアが多いのになんでだろう。

 

吐き気止めとステロイドをまず点滴で落とし、その後、真っ赤な抗がん剤(ドキソルビシン)をMAXのスピードで投与。※5分くらい

 

後から知ったけど「赤い悪魔」とも呼ばれるその薬は強くて血管が傷むので負荷がかからないよう最速で入れるのだそう。ちなみに点滴投与中に行くトイレでも既に尿は赤い。

 

そのあと続けてエンドキサン(シクロホスファミド)を30分くらいかけて投与。

 

最後に生理食塩水で流して終了。

 

化学療法室で過ごす時間は1時間半程度。

 

いろんなものを点滴で体内に入れるわけだけど、抗がん剤を入れるタイミングになると看護師さんはビニールの使い捨て防護エプロンを着て、使い捨てのアイガードを装着し、ビニール手袋を2重にして準備する。

 

看護師さんが被ばくしないための予防措置なんだろうけど、そんなにも危険なものを身体に入れているんだなと怖くなる。そして、そんな業務をこなしてくれる看護師さんに感謝。明るい看護師さんたちにいつも救われた。

 

副作用は人によるけど、私に起きたこの療法の副作用は主に胃のツラさと身体の怠さ。(もちろん脱毛もあったけれど)

 

吐き気はないけど、ひたすら胃が重い。

胃に石を詰められているような感じ。

 

食べるのが大好きな私もさすがに食べられない。

ひどいときには水分も入っていかない。

 

身体の怠さは、感じたことがない動けない怠さ。

インフルエンザに罹患しても高熱が出ても寝込むことなく世話しなく動き回る私も、今回ばかりはダウンすることが多かった。

 

 起きているのが辛いのでソファに横になることが多かった。家の中にいても、とにかく立っているのが辛くてどこでもすぐ座り込む感じ。

 

今まで全く使っておらず置物と化していたソファーも闘病中にはすっかり私の定位置となり、これで元が取れたと思っている。ソファに座っているのもダルいので、常にソファで横になっている感じ。闘病中、ソファは大活躍だった。ソファから見える位置にはお気に入りの写真を。

 

在宅ワーク中で体調が良くない日は、ソファに寝転びながらパソコン業務をしていた。

The根性。

 

こんな感じだったけど、体重は3キロしか落ちなかったしすぐに元に戻った。乳がんは太っていると良くないと聞くので、治療中にちょいダイエットを敢行しようと思っていたけれど、気力も落ちているのでなかなか難しいと実感。