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がん告知を受けてからいちばん気が重たかったこと。
家族へ伝えること(特に両親)。
手術だけで終わるのなら遠方に住んでいる家族には
内緒のまま治療しようと思っていた。が、抗がん剤治療も行うことになり、長丁場となる治療が決まった段階で内緒という選択は無し。
肝臓転移の有無がハッキリしてから連絡しとうと決めて、その日を待つ。
この間、神社仏閣を訪れ「遠隔転移がありませんように。両親を悲しませることになりませんように。」と何度何度もお願いをする。
がん宣告されてから、頻繁に神社仏閣に出向いて対話(というか御願い)をしている。今は「完治!転移無し!再発無し!」の三拍子を祈願中。
肝臓への転移がないだろうと告げられた病院の帰り、まずは母親に、それから父親に、兄、妹にそれぞれ電話。
両親は共に過去、癌に罹患していて、特に母親は乳がんに罹患していたため責任を感じるのではないかと怖かった。
明るく、でも真剣に伝えることにする。
母親に「ちょっと重い話だけど、がんになった。でも初期らしい」と伝えたところ、母はショックを受けつつも「初期だったのならまだよかった」と言ってくれた。泣かずにいてくれたことに(私の電話では我慢してくれたのだと思う)救われた。
父親は医療人らしく、心配とともに、状態や治療のことを聞いてきた。
隣の県に住む兄も、なにかあれば頼ってくれ、力になると、力強い言葉をくれた。また一番気掛かりだった母親に電話してフォローしてくれたとあとで母から聞いた時には本当にありがたかった。自分の心配より、そのことがうれしかった。
父と同じく医療人の妹も、色々と言葉をくれた。子育て真っ最中&仕事で毎日大変なのに、遠く離れた場所から何かあればすぐ行くからと言ってくれた妹にも感謝。
私は未婚なので、私にとって生まれてから今に至るまで「家族」は唯一。
頼もしく、優しい家族に感謝があふれた日。
もしかしたら、がんに罹患した本人より家族の方が辛かったりするのではと思うこともあるけど、私の家族は前を向いて受け止めてくれた。未来を見ている。
強く優しい家族。誇りです。