細胞検査から1週間の間、あまり考えずに通常モードで生活。
私がジタバタしたところで、今更検査結果が変わるわけでもないしと、いつも通りに仕事に打ち込み、外食をする毎日。(私は家で食事を一切作らない)
この期間に状況を伝えたのは親しい友人一人のみ。
6月9日、2回目の受診。
診察室に入り、先生から早々に「残念ながら、がん細胞が出ました」と伝えられる。
「そうですか…」と答える。
我ながら冷静だったと思う。
家族の同席とか全く関係なく、こんなにも普通に告知されるんだなぁ、などと考えながら、先生が説明しているこれから廻る検査について集中して聞く。頭には入ってくるけど、さすがに気持ちは半分くらい置いてけぼり。
ある程度覚悟はしてたので、「左脇の違和感が勘違いだったらいいなー」という淡い希望が打ち砕かれたくらいのショック度合いだった。
この日の診察はなぜか最初から看護師さんが同席していたが(この病院で看護師さんが最初から診察に同席していたのはこの日だけ)、なるほどね、がん告知の場面だったから立ち会ってくれていたわけだ。動揺する人も当たり前にいるだろうから。
検査の説明を受け診察室を出たところで、看護師さんが「こちらへどうぞ」と空いている診察室へ呼び込む。先生が座る椅子に看護師さんが座り、紙とペンを持って色々質問してくる。
「大丈夫ですか?」
「不安なことはありますか?」
「ご家族と住んでいますか?」
「頼れる人や相談できる人はいますか?」等々。
告知から10分後くらいに不安なことを聞かれ、口に出てきたのは順に
*親のこと(心配をかけたくない)
*仕事のこと(仕事どうしよ)
あと付け加えるならばと前置きして、
*自分の命がどうなるか
だった。
この後、何を話したかあまり記憶していないので冷静なつもりで脳内はパニクっていたのかも知れない。
そのまま検査へ。造影剤アリのCT検査、血液検査、心電図。戻ってきて、リンパにもしこりがあるとのことで生検。
胸の生検は麻酔したのに、リンパの生検のときはしないそう。ってか、めちゃめちゃ痛いんですけど!?
針で脇をグリグリと。痛みにはめっぽう強い私でも耐えがたい痛さ。なんで麻酔してくれないのか疑問。
さぁ、とうとうがん告知された。
どうするかな。
この日の夜、唯一話していた友人が泣いてくれた。