2月27日 亡くなる4日前 | forget-me-not

forget-me-not

大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村


前の晩も遅くまでメールしてたのですが、この日も朝早くから夫にメール。


父の嚥下状態も考慮して夕べは点滴による痛み止めを入れましたが、


今後は貼る痛み止めにするとの話がありました。


5ミリ×2センチくらいの本当にちっちゃいシールのような物です。


フェンタニルという薬でデュロテップパッチと呼ばれている物です。


ほかのかたのブログで読んだことがありますが、あんな小さなもので


全身の痛みに効果があり、更に3日ももつというのですから信じられません。


恐ろしい限りです。


血圧は徐々に上がって100の80位に落ち着いて来ましたが、


どこかの痛みが強いようで呼吸の度に声を出している感じでとても苦しそうです。


朝10時に医師の回診があり、


「昨日より意識レベルが落ちた気がするのですが」


と私が言うと


「やはり脳の状態を見ますか?CTで

午後のお話(延命措置の)の時までに考えておいてください。」 


と言われ困惑してしまいました。


これ以上父に辛い思いをさせたくないし、悪化した状態も知りたくないし・・


入院二日目にして急にろれつが回らなくなってしまい、


何か薬で対処できるなら検査する意味もあるけれど・・・。


そういえば、入院初日に処方している薬を全て提出したのに


一度も脳の薬を飲んでいないようなので大丈夫なのかと看護士に聞いたら


午後から点滴で入れることになりました。


12時ちょっと過ぎに突然父がおかしなことを言い出して、大きな声を出し


ベッドから降りようと何度もしたのでナースコールしました。


軽い痙攣も起こしており、ろれつも回らず何を言っているのかわからず。


脳の薬を早急に点滴することになりました。


やはり 「脳」 のようです。


放射線治療は効果がなかったのか。


夫にメールすると、


「いやそれでもこれまで何もおかしな言動はなかったのだから効果はあったはずだよ」


と返信してくれました。


天命を生きるのみと再発後は治療を一切せずに来た父が唯一選んだ放射線治療だったのに


効果がなかったのでは父も悔しいでしょうに。


これがもし放射線治療の副作用だとしたらもっと長く生きられたのではという思いが

押し寄せて来るのでした。


それでも私も夫の言うことを信じたいと思いました。


医師から14時半に延命措置についての話がありました。


その際母が小さな声で、でもしっかりと


「心肺停止になった場合、心臓マッサージはしない。 人口呼吸器もつけない

これが本人の希望ですのでそれでお願いします」


と言いました。


いつ何が起きてもおかしくない状態だということも念を押されました。


ここ数日ものすごいスピードで悪化しているようです。


私はとりあえずシャワーを浴びに一旦帰宅することにして


18時半に母と交代してこの日も私が泊まることにしました。


母に少しでも休んで欲しいと思ったからです。


そしてきっと最後になるであろう父との二人の時間も大切にしたいと思いました。


私は数日前にテレビで放映された父の生家が映った場面をデジカメで撮影したものを見せてあげました。


父は涙を流して懐かしい、ありがとうと繰り返し、私の手を何度も強く握ったのでした。


やはり故郷への思いはいつなんどきでも忘れないのでしょう。


その後父は、人差し指に付けられた酸素量測定の赤い光と紐がとても気になるようで


寝たと思ったらいつの間にか起きてはそれを取ろうとしたり、天井に差し出したりしていて


また何か文字を書いているようでした。


その後1時間くらい寝たのですが、10時近くに呼吸が荒くなって来て苦しそう。


肩で呼吸するようになってしまい、ナースコールするも何の処置もなく。


私は心配で夫にメールで下顎呼吸になるとあとどのくらい生きられるのかと23:28にメールした位。


でもこれは下顎呼吸ではなかったようで、亡くなった後に知った


「チェーンストークス呼吸」 と言われるものだったと思われます。


荒い呼吸のあとに、無呼吸になるのです。 その繰り返し。


0時過ぎに父が突然震え出し、あでこに手を当てると熱があるようなのでナースコール。


確かにその時私も寒かったのですが、暖房が切れていたようです。(前回の入院時も一度あった)


この震えは一体何なのか? 寒さ?それとも脳?・・・ 嫌な予感が頭を巡る。


氷枕にして布団も一枚かけて貰いましたが、なかなか改善せず。(0:26)


氷枕の氷がゴロゴロして首にあたって痛いと言うのですぐに取ってもらったのですが、


その取り方が乱暴で、私は看護士にもう少し丁寧にやって下さい!と思わずきつく言ってしまいました。


氷枕でなく、薄いジェル状の解熱シートを敷いてもらったのですが、


それでもなかなか熱が下がらないので父のおでこにぬらしたタオルを絞って置き


朝まで何度も何度も取替えました。 私に出来ることはこんなことくらいなのだと思いながら。


熱は徐々に39,3度まで上がりました。 平熱が5度の父には命取りになりかねない熱です。

解熱剤を点滴するも下がらず、心配で心配で。


朝になっても熱はまだ38度。


2時間くらいしか寝ていない父の呼吸がまた突然荒くなったのでナースコール(6:56)


血圧がまた低下しているので今日から酸素マスクをするかもしれないとのこと。


私は夫に報告し、唯一食べられそうと言って買っておいたクーリッシュのアイスも持参するよう頼みました。


私はこの日も一睡も出来ず仕舞いで、父も2時間くらいしか寝ていませんでした。