前向きな気持ちはまだある | forget-me-not

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大腸癌末期の父→腹部大動脈周辺・肺転移→脳転移 残された時間は・・・
日々の症状や家族の思い、病院の対応等々綴りたいと思います。

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父は相変わらず食欲がなく、ほとんど寝たきり。


ですが、トイレだけはどうしても自力で行きたいと


電動ベッドを少し起こして、やっとの思いで起き上がり


車椅子にまたまたやっとの思いで乗り移り、母か私に押してもらい、


トイレまで行くと先日付いた手すりに両手で力いっぱいしがみ付きながら


下着を母か私におろしてもらい、やっとの思いで便座に座る。


大腸癌の手術をしてからというもの、腸を30センチ近く切ったせいなのか


便意を何度ももよおしトイレに駆け込むが、でも出ない、の繰り返し。


最近もまたそんな感じが多く、でもトイレに来るだけで一苦労なので


何とか頑張って出したいようで時間がかかるが、ほとんど尿だけ。


諦めて終えると、下着を自力で上げ(これがなぜ出来るのかすごく不思議)、


また母か私を呼んで手すりにしがみ付き、何とかかんとか便座から車椅子に乗る。


ベッドに移るのも一苦労で5分くらいかかる。


トイレに行って戻って来るまでにかなりの時間を費やし、へとへと状態。


娘の私にこんな姿を見せるのは相当辛いでしょうに。


私も最初はためらいがあったけれど、そんなこと言ってられないもの。


お父さんのためだったら何でもするよ。 


何でも言ってね。


普通に出来たことがどんどん出来なくなって来て父も辛そう。


トイレに行く、ただそれだけのことがこんな普通なことがこんなに大変になるなんて・・・。


車椅子に乗りながら、


「お父さんもとうとうこんな風になってしまったなぁ。。」


と、泣かれてしまい本当に本当に辛かった。


それでもまだ自力で行こうとする前向きな気持ちを持っていてくれる父を


いつまでもいつまでも応援したい。