1歳後半に日本を離れ、現在2カ国目。

 

息子が日本に住んだのは1歳7ヶ月まで。

それ以外に、一時帰国で約1ヶ月の滞在を3回。

(私たちはコロナ禍日本に帰りませんでした)

一時帰国を併せても、息子の日本滞在は2年になりません。

 

私自身も、この10年での日本滞在は2年半くらい。

日本での子育て歴はほとんどありません。

 

国外に引っ越すまで、頻繁に児童支援センター通っていたので、1歳くらいまでの子どもたちやそのママたちの様子はわかるのですが(とはいえ、曜日によって複数のセンターを通っていたし、それほど知り合いも多くないのですが)

 

幼稚園ママ同士、同級生ママ同士のやり取りみたいなものは日本では経験がなく、

こちらでも、日本人との付き合いはあまり多くないので(これは私が例外。サンパウロは駐在の人同士のつながりは強いかと思います)、同級生の日本人ママとの接点もないです。

 

 

 

いよいよ本帰国が近づく中(確定ではないけど、さすがに長いのでほぼ決まっていると思って引っ越しの準備予定)、

 

やっぱり不安も大きいです。。

漠然と。

 

 

 

ここまでの7年半を振り返りながら、

こういう点は安心できるかな、こういう点は不安と書き出してみようかと思います。

 

 

 

 

◆話し言葉としての日本語

 

同年代と比べても、おそらく大きな遅れはないかと思います。

日本にいても、読書をそれほどしない子との比較なら、息子は語彙はある方ではないかと思います。

(ただし、日本の生活に密着するような言葉、流行り、テレビの言葉はさっぱりでしょう)

 

 

 

話し言葉や語彙強化のためにいろいろしてきたと思います。

(全部過去のブログに書いてあるのですが)

  • 1カ国目の3歳後半までは週の半分以上は日本語環境(ナーサリーの英語環境は週3)。
  • 日本語での話しかけ(3歳後半までは夫が多忙で、ほぼ私+テレビ電話の祖母たち)。
  • 読み聞かせ(3歳後半までは1、2週間に1回くらいテレビ電話で祖母からも図書館で借りた本を読んでもらっていました。この頃ナーサリー行かない日は望まれるだけいくらでも、合計1〜3時間くらい。1冊30分くらいかかる本とかも…。5歳からのコロナ禍では、英語1時間読み聞かせに加えて、日本語の読み聞かせも継続。現在は、たまにになりましたが、私が読む時は、本人が自分では読まないけど興味がありそうなテーマの大人向けの新書など)
  • 新しい言葉を息子に聞かせるために、私が類義語辞典読み込んで、意図的に知らなさそうな言葉を使用(本人から質問されたら意味を伝える)
  • ここ数年で大きいのは本人の読書。日によっては何時間も。(ほぼ日本語。読書についてはもう少し英語も読んでくれたら嬉しいけど、娯楽の時間だから本人任せ)
  • 息子が大好きなお話ごっこと呼んでいるお話の創作(車の移動中でも、延々と喋らされます…)
  • 動画は少なめ3歳後半までは少なめ。1カ国目では、日本語のDVDは散髪の時のお楽しみだったので3ヶ月に1回くらいかな(昔ブログに書いていますが、直接の話しかけに比べ、動画で拾う言葉は不明瞭であるように感じました。日英とも。なので日本語習得としての期待はしていなくて、お楽しみの意味合いでした)。2カ国目、4〜6歳くらいで図鑑についているDVDにハマった時期があり、日本語DVDをよく見ました。(このくらいからはもう少し明瞭に言葉を拾っているように感じました。語彙強化にも期待できたかなと思います)

 

 

 

このブログの最初から(海外引っ越しの話が出てからかな?)書いているのですが、

我が家は日本語優先です。

 

私は語学を学んでいたし、学生時代日本に住む外国人児童の支援にも少し関わりがあったし、母語習得や第二言語習得の文献を日英問わず読んでいるし、言語に関しては、いろいろ思うところがあって取り組んでいます。

(夫婦で割と似たような考え方。+夫は日本語教師の資格を一応持っています、が、息子の日本語は私がメインですけどね)

 

 

これも前から書いているように、

日本人だから日本語である必要はないと思っていて、

重視しているのは母語をきちんと確立させること。

 

家族構成と、我々の能力と環境を踏まえて、私たちの息子は日本語を母語として確立させるために取り組んできました。(なので、家庭によって英語なら英語、中国語なら中国語、ポルトガル語ならポルトガル語、母語として確立させられるなら何語でも構わないと思います。)

 

 

 

日本人駐在家庭でインターや現地校に通う子どもだと、日本語優先という考えは少ないかなと思います。海外に住んでいる間は英語優先って家庭も多いのではないかと。

日本語優先の家庭なら、通える範囲にあるなら日本人学校行かせてることが多いでしょうしね。

 

 

 

私から見ると、

言葉に関して息子のすごいところは、

相手によって言語を切り替えられる心遣い(例えば学校でも、先生以外のお掃除担当の人、門番の人、カフェテリアの人にはポルトガル語でしっかり挨拶したりお願いしたり)と、

人生の8〜9割海外にいながらにしてこれだけの豊富な語彙で母語(日本語)が話せることです。

 

 

日本に帰ると、おそらく英語のことばかり言われると思います。

なぜなら、ほとんどの人には、日本語を確立する大変さには実感がないから。

(日本語に限らず、本当に母語の確立って大変だし、そして適している年齢があるので、何歳でも帰ってから身につけたらいいよねってほど簡単なものではなく、そして母語は本当に生涯にわたって大切。海外での子育てだけど、母語として日本語を重視で育ててるので、私のブログはバイリンガルとかトリリンガルとかブログタイトルにも本文にもほぼ出ないのかも)

 

 

その大変さをわかってくれる人は少ないと思いますが、

息子の母語をここまで確立できたことは、一応私が誇れるところかなと思います、密かに。少なくとも夫は理解し、気持ちを共有できているのはありがたい。

 

 

実生活で、息子の言語能力が高いとコメントされることもあるのですが、

もともとの能力という感覚は正直なく(息子の発語は遅めですし)、

上記の取り組みによるものかなと思っています。

 

 

 

 

次回、学習面に続く。