どうしょうもなく、どうしょうもなく

気持ちが フラフラしてる・・・。



だって!


わたし!

週中、久しぶりに仕事先で年上の営業マンの東山さんにあったの。

他にも沢山人がいる前でも「また綺麗になったな。」と褒めまくる。

ハズカシ・・・!


それまでも

相変わらずに、ちょっかいの電話は、あったけどね。


会うのは、久しぶりだった。

打ち合わせが終わりお互いの会社まで同じ路線の電車で並んで座って帰ったんだけど

そのとき彼がこういったの。


「オマエ、本当にまた綺麗になったなぁ。オレ、マジマジ見ちゃってた、他の男がほっとておかないだろ。」



打ち合わせ中、隣にいたんだけど、他の人と話してる時もずっと私の方を見ていたこと、

わたし気付いてた。



彼は非常に計算高い男なの。頭もキレルけど、気持ちもちょっと短気でキレる。

なのに、私と二人になると、なんかペースを乱してるのがわかる。

そこが

すごく可愛く感じる。


恋かなぁ?


なんだか彼が愛しくて、駅の改札をぬけるまで、さり気なく腕を少しだけ絡めたくなって、そうしてみた。

すぐに離したけど。

腕を組んで歩きたい衝動にかられたの。

けど止めた。


私たちは、何にも無かったように「じゃぁ」といって、それぞれの会社に分かれた。




案の定、夜にも℡が入る。

「どうしょうもなくオマエを抱きたくなった」


彼はいつもストレート。

でも私と結婚してくれる訳じゃないでしょ?

2番目は嫌。

泣くのは女だもん。


「夢の中で抱いて」


するつもりは無い。本気になる方がツライから

進めない。


でも、またすぐに

「なんでもない」って顔してお茶したいなぁ。





そんなこと思う。だけど

あくる日には、久しぶりに「彼」に会うことになってた。


気持ちのスイッチが切り替わる。



彼とは、随分会ってなかったの。

宙ぶらりんのまま。

寂しい、の元凶はこの恋にある。


彼とは、会う時間も場所も決まっている。

いつも場所でね、とメール。

19時すぎ、例のビル脇でケータイをいじってる。


遠くからでもわかる。いつみても、彼はモデルのよう。

誰が見ても、そういうだろう。

前よりなんか明るい表情になっていた。

「久しぶり。待った?」

彼が目の前にいる。


嬉しくて、思わず腕を絡めちゃった!

いつも、少しためらいがちにするんだけど、


「ダーリン!」ストレートに甘えた。


彼がちょっと嬉しそう。


いつもの店に向かう。



だけど、歓迎会やらなにやら飲み屋さんが大賑わいで、他の店も予約でいっぱい。

入れず。


「困ったな・・・。」




結局、私の家にオードブルを買い込んでゆっくりする事に。




ソファに並んで座って彼の脇でビールを飲む。

ジャズのCDが8曲目位になって


彼がソファに倒れるように肘をつく。


キスしたい。の合図・・・。


でも、知らん顔。

ちょっと、様子をみると、彼は待ってる。




どんなに甘い夜でも家庭に帰っていくことを知っている。もう昔みたいに泊まっていったりしない。




彼は私を見ている。

来て!という顔をする。


しかたなく

私は彼に抱きつく。


彼がキスをくれる。


確かめるように、私の全部を欲しがるように

私は、彼への気持ちを思い出した。

長い時間をも。


東山さんや澤田さんなんてどこかに忘れてきちゃったみたいに、都合よく。



気持ちがフラつく。




取引先担当者の澤田さん。

昨日、契約書の印鑑を受け取る為、御社に伺った。


何度目かの訪問。

契約に至るまで、2,3度お会いして 弊社商品の説明のプレゼンをしている。


対1で向かいあう。

商品説明など、早い話がものの10分で終わる。

先方も内容を 把握してるはずだからだ。


今回は、商品自体のメーカーを当社に差し替えただけなので、ある程度のことは理解している筈だ。


なのに、なぜかいつも1時間以上も話してしまう。

内容は仕事の事に沿っているが、

沈黙になるので、プライベートでの話を切り返しで問う。

そうすると、なぜか嬉しそうにしてくれる。

別件の相談もしてくれたり、する。

それに対して、当社で網羅出きるものであれば、そちらも含め提案。


だけど、そこまで切実な相談でもないらしく、実際の契約の話しになると、

返事をうやむやにする。


あれ?困っていたのでは無いの?・・・

毎回そんな感じだ。


今回も話が終わり、切り上げようとファイルを閉じると

視線を離さず質問してくる。

そうやって帰るタイミングを失う。


だから1時間以上もかかる。

資料や内容書を渡すのだって、本当は郵送で充分。


澤田さんは、「いつでもいるので、直接いらしてください。」という。


先日、澤田さんの直接の上司が、代理で電話口に出てくれた時

「澤田は外出が多いので、社にはあまり居ないんです。」


あれ?


聞いた話と違う・・・・。





澤田さんは、少し言葉のイントネーションに特徴があって、地方出なのかなぁ?という感じの人。

流した髪はゆるくウェーブがかかっている。

がっしりとして、和顔のスッキリした人。



・・・・。


昨日、気付いた。

わたし、彼のこと 好きだなぁ。。。って。

二人で話してる時目で会話しちゃってるとき あったこと。

電話だと、ちょっと秘密めいた感じを覚える事。

思い出して自覚する。


でもね

澤田さんって、既婚者なんだ・・・。


子供はつくるつもりないっていってたけど、そういうことは問題じゃない。


何年ぶりだろう。

「切ないなぁ」って、思ったの。

”彼”以外に 恋をしちゃった。




同時に失恋も。

「オトナの方が恋は切ない、初めから叶わないことのほうが多い」


って歌が あったなぁ。


何かの引力を感じること。


忘れかけてた。


これだって、どうにもならない。



切ない。



この恋とは 別の現実。




既婚者って  キコンシャ。という枠があって 私は今まで 憧れるなぁと思えるぐらいの人は


いたこともある。


勿論 特別な感情も関係も 何も ない。



ただ



合ってしまう、という人に ごく最近 逢ってしまった。


勿論 特別な関係は ない。


それは 好きとか ときめく とか 


まったく 違う


どちらかと いうと同志に近い。


気持ちが通じる ということを 初めて感じた。

努力なしに 気持ちが 伝え理解しあってしまう。

なんて 簡単なんだろう。と



こんな人と お互い フリーで

出会っていたら 安心感をベースに恋を したかもしれないなぁ・・・。と思った。



こんな人に 出会うって 思ってなかった。


相性がいいんだろうなぁ。


きっと。


恋愛感情は 無いけれど なんか 気持ちが穏やかになる。



きっと 相手も時々 好意を示してくれるから 同じこと 思うこと あるんだろうなぁ。

妻子もちだし 関係を崩すつもりないので 進展は望まない。今が一番いい状態だろう。

仕事で互いに 相乗効果が 生まれてる。


好きな人とこんな 関係が築けたらサイコーなのに。皮肉。