夫婦善哉⁉(4) なにあほな手、打っとんねん! | 子や孫世代の幸せを願って

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夫婦善哉⁉(4) なにあほな手、打っとんねん!

 

インフレには良いインフレと悪いインフレがあり、今日本で起こっているインフレは悪いインフレ、即ちコストプッシュ型のインフレ。所得が海外に収奪されてしまう。

良いインフレは、景気が良くなって起こるインフレ。それにはまず需要が必要。

日本は長い間需要が高まらなかった。それはなぜなのかってところまで前回やってきました。その続きです。

 

 

ちょっと不満(妻)「なんで日本はずっと需要が高まらへんかったん?」

 

 

ニヤリ(私)「それはなんでか言うと…そもそもの始まりは、平成バブルの崩壊や。さっき言うたみたいに、一発で需要が消えてしもた。残ったのは借金の山や。返済に追われて、誰もなんか買おうとか、投資しようとか、そんなどころやなくなった。銀行も大量の不良債権で破綻の瀬戸際や。とにかく日本経済全体がにっちもさっちも状態になった。つまり所得を生むカネの動きが無くなった。そこで国は国債を大量発行して公共事業で需要を作り、カネが動き出すよう奔走したんやけど、結果的に十分やなかったんや。当時、大蔵省や財政規律派の政治家が、「借金が膨らみ過ぎとる。」言うて、その政府の手を止めてしまいよったその時の不十分な需要回復が今日の仇になっているんや。」

 

 

ちょっと不満ピリピリ「チュ~トハンパなことしたからか(『ちゃらんぽらん』風に)。せやけどバブル崩壊って、めちゃくちゃ前やん。30年くらい前か。あっ、だから失われた30年言うんか。」

 

 

プンプン「そういうこっちゃ。ほんで、その当時から今に至るまで、とにかく需要を潰しまくり、さらに余計な事しよったから、今みたいなことになっとるんや。」

 

 

知らんぷり「いったい国はなにをやりよったん?」

 

 

プンプン「大体大きくは三つや。まず、日本は借金が膨らみすぎた、これ以上国債に頼ったら財政が破綻する一人当たりの国の借金がなんぼとか国民を脅しまくり消費税を増税し、社会保険料も引き上げよった国が需要の元である『国民の所得』を奪い続けたんや。ひたすら『賃下げ』したんと同じやな。そんな個人消費が期待でけへんなかでは、企業も投資拡大でけへんわな。それで『投資需要』もへこんでしもた。」

 

 

ちょっと不満「国の借金、財政破綻…」

 

 

プンプン「次に、同じ理由で国が支出を抑えよった公共事業などを削りまくりよったから、需要ダダ下がりや。そのせいで仕事が無くなって廃業するところもぎょうさんあったんやで。また、行政改革とか言うて公務員も削り倒しよった。これがふたつ。」

 

 

ちょっと不満「国の借金が膨らんで、財政破綻する怖れが高まった。そやから国も『合理化』した。ほんで国民が仕事や所得を奪われ需要が削られたということか…」

 

 

プンプン「その通りや。国なんて『合理化』する必要あらへん。そもそも日本の場合、財政破綻なんかせえへんねんから。ましてや利益を求める企業とも違う。むしろ、赤字上等で需要を創り出し、国民を救わなあかんそれができるのは国だけやのに。なにを勘違いしとんねんっちゅうこっちゃ。」

 

 

知らんぷり「日本は財政破綻しないの? 財政赤字を膨らませ続けても問題ないん?」

 

 

プンプン「そうや問題ない。そのことについては少し長くなるから、また別の機会に説明するわ。ほんで三つめが『規制緩和』。増税やら歳出抑制で国民からカネを巻き上げたら景気がもたへん。一応政府もそう考えた。そやけど財政健全化でカネは出されへん。そこでやったのがこれ。規制を取っ払って、自由化を進め、企業が競争しやすくなれば、経済は活性化する即ち落ち込んだ潜在生産能力が蘇る。これやったらカネを使わず日本経済は元気を取り戻す。『民営化』で行政のスリム化も、事業の効率化も一層進められるってやったんや。これが余計やった。」

 

 

あんぐり「それは、良いんちゃうん。『競争政策』言うやつやろ。余計な規制を無くしたら企業はもっと頑張れるんとちゃうか。」

 

 

えー「あかん、あかん。確かに自由化は『競争』が増して活気づくけど、これやるのは需要がぎょうさんあり過ぎて、その結果モノ不足、サービス不足になってるインフレのときや。そういう時には、企業に競争させて、生産増やして不足を補ってもらえばいい。そしたらインフレも収まる。そやけど、需要が少ない中でこれをやれば、その『少ない需要の奪い合い』になるだけや。そやからえげつない『価格引下げ競争』になってしもた。」

 

 

知らんぷり「安うなんのは良いやん。今みたいになんでも高かったら誰も買えへん。自由化で価格が安うなったら皆買おう思うんちゃうん。」

 

 

えー「そやけど、所得が削られ続け、先々も期待でけへん中でそれをやったら、価格が安うなったモノやサービスに需要が流れるだけで、全体の数量は伸びひん価格を引き下げた分だけ売り上げが落ちるだけや。それでも生き残るためにみんな競争に走る。売り上げが落ちる中、利益を守るにはきついコストカットをやらなあかん。ほんで最後は人件費。社員にとったら給料が削られ、いつ馘になるかわかれへんようになる。これが社会全体に広がるんやで。そんな中で誰がおカネを使おうと思う?」

 

 

あんぐりハッ「そいうことか。それやったら価格が安いのもあかんやん。なんでも自由化したら良うなる言うてた竹中〇蔵に騙されたわ。」

 

 

プンプン「あいつには気をつけなあかん。自分でやった規制緩和で派遣を伸ばし、パソナでウハウハ、独り勝ちや。それはともかく、つまりは、『財政健全化』のために国民の所得が奪われ、片や『規制緩和』競争激化。つまり需要を大きく削っただけやなく、供給サイドの尻を蹴り上げよった。ただでさえ需要不足のところに、それをやったもんやから、その分需要不足の度合いが高まった。これじゃ、景気が良くなるはずもなく、給料も上がることはないわな。」

 

 

あんぐりピリピリ「政治家とか財務省ってあほなんか? ほんで、こんな政策も経済学者やら専門家のアドバイス受けてんのやろ? 揃いもそろってアホばっかりかいな⁉」

 

 

 

次回に続きます。