ベッドに横たわったままの母を車椅子に移すのにはいろいろな工夫が必要でした。
ひとつはベッドと車椅子の位置関係。ベッドや車椅子が変わるたびにそれぞれの高さや角度を合わせて、母はもちろん移乗させる私たちにも一番負担が少ない位置関係を探しながら決めていきました。
母を後ろから抱えてくれる看護師さんはそれぞれ体格が違うので、ベッドの高さや背もたれの角度をひとりひとりにあわせて設定していました。
ある時からはスライドシートを使うようになりました。
それがこれ。ベッド上でこれを母の下に敷き込み、そのまま車椅子にスライドして乗せてしまいます。このシートはクッション性も良く、体を保護するのに役立ちました。
あと、麻痺がある母は腕がだらんと下がってしまい、腕が車椅子の下敷きになってしまう危険があったので子供用Tシャツの裾から両腕を入れて首周りから手を出して固定しました。それによって腕が下がらないようにすることができました。
ちなみにこのTシャツは甥っ子が小学校低学年の時に来ていたものでした。
看護師さんとの試行錯誤でスライドシートやTシャツを使い、ベッドと車椅子の適正な位置関係を決めて、週4回の車椅子移乗はスムーズに行なわれ、母の機能維持に役立っていました。

