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昨日に続きまして私が子供に育てられた体験を綴りたいと思います
数年前のこと
高校３年生の息子が、秋のシルバーウィークを利用して自転車で長野県の諏訪大社に行きたいと言い出しました
日本最古の神社だからというよくわからない理由でした
勉強しすぎておかしくなったのかと思いました💦
自転車で大阪から長野県には行けないよ！
しかも一週間で！
もちろん危ないからと止めましたし、大学生になってからでいいじゃないのと言いました
夫はそうか！気をつけてな！という感じ
息子はツーリングマップを購入し綿密に計画を立てていましたし、野宿するからとテントも持って行くと準備をしています
今どき野宿て！
必死に泣いて止めました
あなたにもしものことがあったら
お母さんは後悔しきれない
だから行かないで！
というと
俺がもし死んだら
あの子は好きなことして逝ったと思って
と言われました
えっ、死ぬ気なのか！！
と思いましたが、その気ならばそんな挑戦を楽しそうにしないだろうし
息子の決意は固いままビクリともしません
長い時間悩み疲れ、私も許さざるを得なくなったというか、覚悟のようなものが生まれていきました
残された私に出来ることは息子の無事を祈るだけ
その一週間は生きた心地がしませんでした
どこに行く気にもならず、定期的に来る息子からの電話を待ちわび 無事を確認し、メールがきたらすぐに返したり
今日はそちらの方面暑いよ、水分しっかり取ってね とか
どこそこで熊が出たらしいよ、気をつけてね など情報を送ることが日課になっていました
息子がどのルートを走っているのか想像して、一緒に伴走している気分でした
何日か経つと
今日は岐阜まで行ったよ。思ったより坂が多くて大変。疲れたから寝るわ
という息子を頼もしく思えてきました☺
大阪→奈良→京都→滋賀→岐阜→愛知と200km走って、結局目的地まで到達できないと悟った息子は名古屋に自転車を置き、電車で目的地へ。
ペンションに泊まって何日かぶりの布団で眠ったそうです
そんなことを知らされずにいた次の日
おかーん！ 名古屋駅まで車で迎えに来て！
お金なくなってしもた！
という電話
迎えに来てって💦 お父さんは仕事やし
お母さんそんな距離、運転できるかなぁ
と言うと
大丈夫！ 俺のおかんやから！！
と謎の魔法をかけられました
しゃあないなぁ❗
知らない道を三時間かけて運転し、無事名古屋に着いて自転車と息子を回収！👍
一週間ぶりに見た息子は黒く焼けて筋肉がついており、自信に満ち溢れて眩しく見えました✨✨
ほんとに無理難題を与えてくれる息子です
私も頑張ったよ🎵
この一件があってから私は息子の行動にあまり動じなくなりました😆
鍛えてもらったと思っています☺
その後息子は希望より上の大学に入学することができ、夢を叶えています✨
苦しいけど、子供の持つ力を信用することが大切だと思った出来事でした
