数年前、札幌市の市民講座で
私が海外文化を紹介するセミナーを開いた際
知り合いのモデルさんを
ゲストとして迎えた時のことです。
彼女はモンテネグロ人（旧ユーゴスラビア）と日本人のハーフ。
ディヤナ
http://catalog.oscarpro.co.jp/PcSearch/talent_detail/Talent/talent_search_result_list/1000008840/
モンテネグロの文化について
２時間たっぷりお話しいただきました。
講座終了後に、
５０代前半ぐらいのお母様が
つかつかと歩いて出て来て
私とディヤナさんに話しかけてきました。
「実はね、
私の娘もモデルをやっていたことがあって。。。
モデルさんって撮影が大変だし
薄着になることが多いから
体調管理が大変だよね。
風邪ひかないようにね。」
私が
「お嬢さん、
今もモデルをされているんですか？」
と尋ねると
そこから堰を切ったように
お母さんは話し出しました。
「うちの娘には
きちんと教養をつけさせようと思って
塾に通わせて
進学校にも行かせて
ピアノも習わせて
英語も話せないといけないから
英会話教室にも通わせて
大学も東京の私立大学へ行かせて
モデルをやりたいっていうから
大学を卒業してからも
色々と支援してたんだけど・・・
すぐに結婚しちゃって。
もうっ！本当に！
娘には２０００万円以上もお金をかけて来たのに
すぐに結婚するって・・・」
私はお母さんに
思わずこう言ってしまいました。
お母さん、凄い！
お子さんに
そんなにたくさん色々してあげられる人、
この世の中にどれほどいらっしゃいますか！
実際、お母さんみたいに出来る人、
いないと思いますよ！
どれだけ素晴らしいお母さんなんですか！
そのお母さんは一瞬
ポカ〜んとした表情になりましたが
そのあとは笑顔に🎵
多分、
私が長年教育に携わって来たことを知って
自分の子育ての苦労話を
聞いて欲しかったのだと思います。
お母さんが期待していた
子供の理想像というものが
あったのでしょう。
もちろん世界中のどのお母さんにも
同じように理想像はあると思います。
でも、自分自身を見て欲しいんです。
誰一人として
親の理想通りに育った子供はいないんですよね。
親が子供にしてあげられることは
子供が無事に育つための
環境を整えることだけ。
親は子供になれないし
子供が為すべきことを
親が肩代わりできないんです。
でも、子供はいつか必ず言うでしょうね。
お母さん、ありがとう。。。って。
値段をつけられない言葉。
それを受け取れるだけで幸せだと私は思います。
親の愛情は一方通行でいいんですよ。
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