Fate or Destiny ◇04 | copain (Ameba出張所)

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強火智担で根っからの腐女子のあややがひっそりまったりと某気象グループの長男×四男の【J禁P禁】を取り扱っている駄文サイトです。
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某気象グループの長男×四男のJ禁P禁を取り扱っている駄文サイトです。 


◇18歳以下 

◆J禁、P禁ってなに? 

◇BLってなに? 

◆ONは受け入れられない! 

って方はご遠慮下さい。


タイトルの記号で視点を表しています。 ◇Side和 

◆Side智

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◇04



合宿所に入ることになったのはちょうどその頃。

家からも通えるけれどJr.としての仕事が忙しくなって来た頃だった。


帰る方向が同じだから、と、よくつるんでいた相葉さんも合宿所に入ることになり、同室になった。

気心の知れた相葉さんとの同室は、オレにとってはラッキーだった。


だが、相葉さんはベータ。

もしオレが発情したら相葉さんにも迷惑を掛けるかもしれない、と、

事務所はアルファとの同室を勧めてきたがオレは断った。


今までだって大丈夫だったんだから、これからだって大丈夫。


おそらく、オレにアルファとの同室を勧めたように、相葉さんにも同室になる者がオメガだと事前に説明があったはずだ。

不安なら、迷惑なら、断ることもできただろう。

でも相葉さんは断らなかった。


幸いオレは薬が効きやすいタチだったようで、相葉さんに迷惑をかけるようなことは一度もなく。

合宿所で生活を始めても、電車で通っていたころとなにも変わらなかった。


仕事ではスポットライトを浴び、黄色い声援も受けるけれど、帰ってきたらただの中坊だ。

ゲームをしたり、マンガを読んだり、ふざけたり。

意外と気遣い屋の相葉さんとの同部屋生活は、とても穏やかだった。 



オレたちの友人関係はその後、Jr.内でシンメを組むようになってからもなにひとつ変わらなかった。


まぁ時々うざいくらいに

「ニノちゃんのことはオレが守るから、お兄ちゃんだと思って甘えていいよ」

なんて言ってくるけれど。


これはオレが年下だからなのか、オメガだからなのか。

ただの兄貴風を吹かせているだけなのか。

イマイチ掴めないところがある。


それでも”守られる”なんてことは、まっぴらごめんな天邪鬼なオレは、そんなことを言われると「ごちそうさまでーす」とわざとたかって茶化すんだ。


そんなやり取りを許してくれる相葉さんは、オレにとって大切な存在だった。 





オメガはヒートを発症した場合、抑制剤よりもアルファに抱かれる事のほうが好ましいと言われている。

強い抑制剤は副作用も強い。

抱かれれば、落ち着くし、身体の負担も少ない。

それが常識的かつ、最も合理的な方法。


だからオメガがグループでデビューをするときにはグループ内に必ずアルファが存在するのだ。


そうすれば突然のヒートにも対処ができるから……。


「お互いにキモチ良くなれるんだからWin-Winじゃん」


そんなことを言う人も言う。

でもオレは、絶対にイヤだった。


アルファに頼らなければまともに仕事もできない劣等種。

そう、言外に言われている気がした。

別に抱かれることは強制ではない。

抑制剤を使っても仕事に支障がなければ事務所も文句は言わない。

ただ、それが難しいから抱かれにいくオメガが多いだけだ。


オレは抑制剤で発情期をコントロールできた。

発情期も軽く短いため、薬の内服だけで症状を抑えることができた。

だからなんの問題も無い。

実際、オメガと判明したあともJr.としての活動に、何の支障もきたさなかった。

先輩のバックに付いたりJr.のTV番組に出たり。活動は順調に、どんどん増えていった。

コンサートや、野球大会でも着実に実績を積んでいった。

きちんとヒートコントロールもできている。

固定ファンも付いて順風満帆。

個人の仕事も入るようになった。  

オメガ公表していないが、オメガでも問題ないことが証明されたように思え、その頃のオレに不安は一切無かった。