『粉雪』
夜空には雲を着た月が鈍く輝いている
ベランダに出てタバコに火を着ける
煙を肺一杯に吸い込み
空に向かって吐き出す
電気の消えた街
冷たい風
キッチンに戻り
ポットの湯でインスタントコーヒーをいれる
湯気があがるマグカップを持ち
もう一度ベランダに出た
眠る街
たまに通りかかる車の音だけが
街に響いていた
上司に裏切られ
信じていた人間に裏切られ
悔しさと悲しさを心の底に押さえ込み
辞表を書いて会社を退社した
仕事で忙しくて喧嘩した末に別れた彼女
アイツ今…何してんのかな?
もう寝てるよな…
元気にしてんのかな?…
アイツの事を考えていると
心の中を冷気が通り抜けたように
心がキュッと締め付けられるように痛み
心の芯が淋しくて冷たくなった
喧嘩して別れ話をした夜
泣いてたアイツ
あの時はアイツの涙の重さがわからなかった
冷気で少し冷えたコーヒーをゴクリと飲む
寒がりだったアイツ…
風邪引いてないかな…
無くしてから知る大切さ
目の前にハラハラと落ちる白い雪
目の前を見ると
街一面に白い粉雪が舞い落ちていた
部屋から流れるアイツ専用の着信音
半分以上残っているコーヒーでタバコを消し
急いで部屋に入って携帯を目で探す
ソファーの上に置いていた携帯を拾い上げ
携帯を開きディスプレイを見ると
見慣れたアイツの名前と
電話番号が浮かんでいた
通話ボタンを押し
携帯を耳に近付ける
すると話しだしたアイツ
「寒いよ…グスッ」
涙声だった
そしてオレは心の底から言いたい事を言った
「ほんまにゴメンな…」
言った瞬間に胸が締め付けられた
「私こそゴメンね…」
外には相変わらず粉雪が降り続いていた
さっきまで冷たく悲しく見えてた雪が
今は…アイツを暖めてあげる為の理由に見えた
ベランダに出てタバコに火を着ける
煙を肺一杯に吸い込み
空に向かって吐き出す
電気の消えた街
冷たい風
キッチンに戻り
ポットの湯でインスタントコーヒーをいれる
湯気があがるマグカップを持ち
もう一度ベランダに出た
眠る街
たまに通りかかる車の音だけが
街に響いていた
上司に裏切られ
信じていた人間に裏切られ
悔しさと悲しさを心の底に押さえ込み
辞表を書いて会社を退社した
仕事で忙しくて喧嘩した末に別れた彼女
アイツ今…何してんのかな?
もう寝てるよな…
元気にしてんのかな?…
アイツの事を考えていると
心の中を冷気が通り抜けたように
心がキュッと締め付けられるように痛み
心の芯が淋しくて冷たくなった
喧嘩して別れ話をした夜
泣いてたアイツ
あの時はアイツの涙の重さがわからなかった
冷気で少し冷えたコーヒーをゴクリと飲む
寒がりだったアイツ…
風邪引いてないかな…
無くしてから知る大切さ
目の前にハラハラと落ちる白い雪
目の前を見ると
街一面に白い粉雪が舞い落ちていた
部屋から流れるアイツ専用の着信音
半分以上残っているコーヒーでタバコを消し
急いで部屋に入って携帯を目で探す
ソファーの上に置いていた携帯を拾い上げ
携帯を開きディスプレイを見ると
見慣れたアイツの名前と
電話番号が浮かんでいた
通話ボタンを押し
携帯を耳に近付ける
すると話しだしたアイツ
「寒いよ…グスッ」
涙声だった
そしてオレは心の底から言いたい事を言った
「ほんまにゴメンな…」
言った瞬間に胸が締め付けられた
「私こそゴメンね…」
外には相変わらず粉雪が降り続いていた
さっきまで冷たく悲しく見えてた雪が
今は…アイツを暖めてあげる為の理由に見えた
『月光』
電気を消した部屋で
ベッドで横になっていた
窓から差し込む月明かり
アイツと別れて今日で二年が過ぎた
別れた勢いでアイツのアドレスも
着信履歴もリダイアルも削除した
記憶していたアイツの電話番号も
今ではもう忘れてしまった
だからもう話すことも出来ない
アイツと別れて色んな女と
デートしたり
映画を観たり
セックスしてみたが
誰も本気で好きになれなかった
他の女と話しながらも
仕事しながらも
飯を食いながらも
アイツの事がいつも心に引っ掛かっていた
アイツを失ってから
アイツの大切さがわかった
オレは今でもアイツが好きだ
今から二時間前にアイツと共通の
女友達から電話があった
「あの子来月結婚するんだって」
「あっそう」と
オレは興味が無さそうに答えたが
本当はその時頭の中が真っ白になり
胸が締め付けられるようにキュンと痛んだ
その後もその女友達と他愛のない話しをしていたが
内容は全然頭に入っていなかった
最後に女友達が
「また今度遊びに連れて行ってよ」と言ったが
オレは聞こえなかったかの様に
「今から用事あるしまた電話するわ」と言った
そして「またな」といって電話を切った
本当は用事なんて無かった
この女友達にはアイツと付き合う前に
「付き合って欲しい」と告白された
だがもうその時にはオレは
アイツが好きだったので
女友達の告白を断った…
だけど今アイツはもう他の男を愛し
そして愛されている
来月には結婚する
オレはアイツの運命の人じゃなかった
アイツが結婚すると聞いて
正直淋しかったが
嬉しくもあった
絶対幸せになれよ
月光が照らす部屋で
オレはゆっくりと目を閉じた
ベッドで横になっていた
窓から差し込む月明かり
アイツと別れて今日で二年が過ぎた
別れた勢いでアイツのアドレスも
着信履歴もリダイアルも削除した
記憶していたアイツの電話番号も
今ではもう忘れてしまった
だからもう話すことも出来ない
アイツと別れて色んな女と
デートしたり
映画を観たり
セックスしてみたが
誰も本気で好きになれなかった
他の女と話しながらも
仕事しながらも
飯を食いながらも
アイツの事がいつも心に引っ掛かっていた
アイツを失ってから
アイツの大切さがわかった
オレは今でもアイツが好きだ
今から二時間前にアイツと共通の
女友達から電話があった
「あの子来月結婚するんだって」
「あっそう」と
オレは興味が無さそうに答えたが
本当はその時頭の中が真っ白になり
胸が締め付けられるようにキュンと痛んだ
その後もその女友達と他愛のない話しをしていたが
内容は全然頭に入っていなかった
最後に女友達が
「また今度遊びに連れて行ってよ」と言ったが
オレは聞こえなかったかの様に
「今から用事あるしまた電話するわ」と言った
そして「またな」といって電話を切った
本当は用事なんて無かった
この女友達にはアイツと付き合う前に
「付き合って欲しい」と告白された
だがもうその時にはオレは
アイツが好きだったので
女友達の告白を断った…
だけど今アイツはもう他の男を愛し
そして愛されている
来月には結婚する
オレはアイツの運命の人じゃなかった
アイツが結婚すると聞いて
正直淋しかったが
嬉しくもあった
絶対幸せになれよ
月光が照らす部屋で
オレはゆっくりと目を閉じた
『小雨降る夜』
日付が変わった深夜
友達と遊び別れ
今日も一人車を運転しながら考える
夢を追えなくなって何日何年過ぎただろうか
甘かった自分
そして今でも甘い自分
今までいくつかの夢を見てきたが
いくつ諦めてきただろうか?
何をしても楽しくない日々
簡単な事では感動しなくなった
女好きだったオレも
今では女を口説く性欲もないくらい
何かに疲れていた
人生こんな時もあると
今は静かに過ごしている
野望や野心を捨てた訳ではない
でも今は色々と模索して生きている
自己嫌悪する日もある
自分が大好きな日もある
気が付けば今の年になっていた
早いもんだなと
さっきまで悪友と語っていた
雨の日は
いつも淋しい気持ちになる
今まで悲しい時にはいつも
雨が降っていたような気がする
他人の前では強がっているオレは
一人になると淋しいと思う男
一人って淋しいよな
人を愛し人に愛されている時が一番楽しい
家に着き車のエンジンを止める
ドアを開けて外に出ると
冷たい雨がオレを叩いた
雨が降れば傘をさせばええんや
オレはニヤリと笑った
友達と遊び別れ
今日も一人車を運転しながら考える
夢を追えなくなって何日何年過ぎただろうか
甘かった自分
そして今でも甘い自分
今までいくつかの夢を見てきたが
いくつ諦めてきただろうか?
何をしても楽しくない日々
簡単な事では感動しなくなった
女好きだったオレも
今では女を口説く性欲もないくらい
何かに疲れていた
人生こんな時もあると
今は静かに過ごしている
野望や野心を捨てた訳ではない
でも今は色々と模索して生きている
自己嫌悪する日もある
自分が大好きな日もある
気が付けば今の年になっていた
早いもんだなと
さっきまで悪友と語っていた
雨の日は
いつも淋しい気持ちになる
今まで悲しい時にはいつも
雨が降っていたような気がする
他人の前では強がっているオレは
一人になると淋しいと思う男
一人って淋しいよな
人を愛し人に愛されている時が一番楽しい
家に着き車のエンジンを止める
ドアを開けて外に出ると
冷たい雨がオレを叩いた
雨が降れば傘をさせばええんや
オレはニヤリと笑った
