妖怪アパートの幽雅な日常1 | 玉子な玉子の大冒険3〜アートと映画と本の世界 そして、ぷちっと世間話

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はじめまして。
主に、仙台近郊での博物館、美術館、おんがく鑑賞など。

ぶらり小さな大冒険の記録です。

たまに、県外や東京にも飛び出していたりします。


よろしくお願いします!



⭐️妖怪アパートの幽雅な日常①

両親を亡くした夕士は、親戚の家で居候をしていたが、早く独り立ちしたいと商業高校を受験。

寮生活を始める予定だった。

しかし、寮が火災に。

早く親戚の家を出たいと、夕士が探してきたよアパートは、妖怪や霊能者が住む妖怪アパートだった。


⭐️オススメ度★★★★☆

こちらの作品は、再読です。

前回は、シリーズ全部を読破しなかったので、今回は読破したいと思い、1巻からスタートすることにしました。


主人公夕士の成長が窺えるエピソードが色々あるのですが、この巻一番の山場は、やっぱりクリとクリ母親の話だと思います。


クリは虐待されて死んだ子どもの幽霊。母親も亡くなっていますが、生きていた頃の意識はほとんどなく、彷徨い続けており、時折ふらりと、クリを殺したいという欲求のためだけに、アパートにやってくるのです。


親としての情のかけらがなせるはずなのか、本能的なものなのか…。

解釈は読む人次第で、夕士も懊悩するのですが……この作品の中で、一番の心に残るエピソードです。