丁度50年前の1972年(昭和47年)9月29日に田中角栄氏と周恩来氏により北京で日中共同声明が行われた。当時、私は小学生だったが、この時の日中国交正常化についてはハッキリと憶えている。それには理由がある。この日中国交正常化を記念して、中国から歌劇団が来日し、TVで歌劇団の演ずる中国オペラが連日放送されていたからだ。当時の中国は未だ文革中で当然ながら中国オペラの内容も共産主義賛美のものばかり。その中で憶えているのは、劇中に「地主ばばあ」が出て来て、この地主ばばあが貧しい小作人たちを酷使するが、やがて共産軍の兵士たちにより小作人たちは解放されるという共産主義の政治宣伝にありがちなワンパターンの内容。そして地主ばばあも、最後は自らの罪を認め深く反省するので寛大な中国共産党は、地主ばばあをも許し、正しい共産主義思想へと教え導く。また、別の中国オペラは劇中で人民解放軍が活躍する内容なのだが細かい事は憶えておらず記憶にあるのは劇中歌の歌詞だ。それは「太陽は共産党、太陽は毛沢東。○○○○な毛主席この人に一生従おう」○○○○の部分は憶えていないが、それ以外の歌詞はハッキリ記憶している。今これらの中国オペラを思い出して見ると、共産主義の政治宣伝に加え毛沢東の個人崇拝が賛美されている。当時、小学生だった私は特別なイデオロギーがあった訳ではなく、何となく見ていたのだが、私よりも少し年上の中高生の中にはこれらの中国オペラを見て、共産主義思想に洗脳されてしまった人が人口の何パーセントかは存在したのではないかと思われるし、こんな内容の中国オペラをよく日本のTVで放送したものだと今更ながら思う。既にその当時から日本人に対する中国共産党の洗脳政策は始まっていたという事なのか?だとしたら、自分自身を含めて無意識のうちにかなり洗脳は進んでいるだろう。


