
緬甸(ミャンマー)で大規模な軍事政権のクーデターが行われ、アウンサンスーチー氏が拘束されているが、緬甸人の多くは軍事政権の背後で中共政権が糸を引いていると考えている模様だ。緬甸の最大都市仰光(ヤンゴン)では中国大使館の前で多くの市民が抗議のプラカードを掲げて、軍事政権への介入を止めるよう抗議している。その中には緬甸で生まれ育った華人も参加している。
華人は緬甸の人口の僅か2%に過ぎないが、緬甸経済の98%を握っていると言われている。ここで注意しなければならないのは、この緬甸華人の大多数は中共政権から派遣されて緬甸へ移住したのではなく、比較的新しい人は彼らの両親の時代に、古い人は祖父母や総祖父母の時代、つまり清末~中華民国の時代にかけて大陸からやって来て努力を重ねて財を築いた人がほとんどなのだ。しかし、純粋な緬甸人の中には努力を重ねて緬甸に根を下ろした華人と覇権主義の中共政権を同一視してしまう人もいて往々にして反華感情が強いのも事実だ。一般に東南アジア諸国の人は台湾に対しては良い感情を持っているが、中共政権に対する反華感情は強い。社会主義国である越南(ヴェトナム)でさえ中共政権に対しては決して良い感情は持っていない。その背景には中共政権の覇権主義も却ることながら、古来より中華民族から度々侵略されている歴史的な背景もある。また緬甸を含めた東南アジア諸国で華人が経済を握っている事にたいする反感もある。だが、現地に根を下ろした華人と中共政権の工作員を同一視することは避けなければならない。
以前日本のある政治家が「外国人の多い地域では何時暴動が起きてもおかしくないので注意しなければならない」と、発言したことがある。私はその発言を聞いてその人流に拠ると「横浜中華街などもいつ暴動が起きてもおかしくない」と、いうことになるのだろうか?と思った。世界で一番治安の良いチャイナタウンで暴動が起きるなんて誰も考えつかない。
横浜中華街の人たちは大陸から来た人もいるが台湾・香港系の人も多い。日本人の中にも中共政権の工作員と努力を重ねて日本に根を下ろしている華人を同一視する人もいる。しかし間違っても日本の法律を遵守し日本の国益に反していない華人華僑を排斥することの無きようにしなければ先進国とは言えないのでは?